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ドゥレッツァに“不安要素”あり!? 去年のダービー馬は気配上々も、長距離戦ではテーオーロイヤルの安定感が買い!【天皇賞(春)】

三好達彦

2024.04.27

重賞2連勝中のテーオーロイヤルは調子が上向き。初のGⅠ戴冠に期待できる。写真:産経新聞社

重賞2連勝中のテーオーロイヤルは調子が上向き。初のGⅠ戴冠に期待できる。写真:産経新聞社

 4月28日、古馬長距離路線の伝統の盾・春の天皇賞(GⅠ、芝3200m)が京都競馬場で行なわれる。

 天候の行方が懸念されたが、27日早朝の予報では土曜日が曇り(降雨確率10%)、レース当日の日曜日が晴れ(降雨確率0%)。予想気温は30℃となっており、馬場は「良」確定と見ていいだろう。

 昨年の覇者ジャスティンパレス(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)が3月のドバイシーマクラシック(GⅠ、メイダン・芝2410m)に出走したため(4着)、本レースは回避。菊花賞組からは1~2着のドゥレッツァ(牡4歳/美浦・尾関知人厩舎)、昨年のダービー馬であるタスティエーラ(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)が参戦。これに加えて、今春の長距離重賞を2連勝して臨むテーオーロイヤル(牡6歳/栗東・岡田稲男厩舎)が厚い支持を集めるものと見られている。

 ゆえに主軸は、骨折により約1年の休養明けをひと叩きされたあと、ステイヤーズステークス(GⅡ、中山・芝3600m)を2着とし、今年2月のダイヤモンドステークス(GⅢ、東京・芝3400m)、3月の阪神大賞典(GⅡ、阪神・芝3000m)で2連勝を果たしたテーオーロイヤルを推す。
 
 GⅠ未勝利とはいえ、休養前の2022年にはダイヤモンドステークスの勝利をステップに臨んだ天皇賞(春)で、勝ち馬タイトルホルダーの3着に入った。とにかく長距離戦ではレースの格にかかわらず、大崩れがない。また、直近の3戦では上がり3ハロンで、いずれも出走馬のなかで最速の脚を使っており、終いの切れが出てきているのも心強い。

 だが一方で、不安要素もある。同馬は速い時計での決着に裏付けがないこと、鞍上の菱田裕二騎手がGⅠ未勝利であることなど、突っ込みどころがあるのは否定できない。しかし、もともと流れに乗るセンスに長けており、前述したように末脚の切れが加わった今は時計勝負にも十分対応できるだろう。

 また、テーオーロイヤルがこれまでに挙げた7勝で菱田騎手がすべて手綱を握っているように、誰よりもこの馬のことを知っているのは最大の強みだ。JRA通算500勝目前の同騎手であれば、冷静にレースに臨むことができるだろう。

 アタマに狙うほどの力強さには欠けるが、それでも連勝系馬券の「主軸」としてはテーオーロイヤルが、最も相応しい馬だと筆者は捉えている。
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