格闘技・プロレス

「井上尚弥との試合は諦めたように見えた」WBAフェザー級王者の”臆病者”発言にドヘニーが怒りの反論

THE DIGEST編集部

2024.09.17

井上(左)と対戦したドヘニー。顔を腫らしながらも気持ちは向かっていったが…。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 元世界王者が怒りの反論だ。

 去る9月3日、東京・有明アリーナで行なわれたプロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、無敵の王者・井上尚弥(大橋)が元IBF同級王者のテレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで撃破し、2度目の王座防衛に成功した。

 日本が世界に誇る"モンスター"の強烈なパンチを浴び続けたドヘニー。7ラウンド開始直後、ついに腰が悲鳴を上げて無念の途中棄権を余儀なくされ、自身初のTKO負けを受け入れた37歳はリングを降りた。試合後には「腰の神経をやられた」と明かし、「もし、明日6ラウンドの続きができるならやってみたいくらいの思いでいる」との強気メッセージを寄せ、ファイティングスピリットを失ったわけではないと強調した。

 だが外野から、予想もしない批判がベテランに寄せられている。WBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)が地元メディアのYouTubeチャンネルに出演し、井上戦について「ハイライトしか見てないけど、ドへニーは諦めたように見えたね」と話し、鋭いジャブやワンツー、ストレートのボディを食らって背中の痛みを訴えたドヘニーの試合は現王者の目には「勝負を諦めた」ように映ったようだ。
 
 ボールの意見に対し、ドヘニーは反論するかのように自身のXを更新。文面を見ると、「ニック・ボールが俺のことを『諦めたやつ』と呼んでいる。そのうえ、同じ動画で自分より低い階級のファイターを批判するなんて、今まで見た中でも最高の動画のひとつに数えられるに違いない、ハハハハ!!」と綴り、次のように怒りを込めて直接対決を示唆した。

「若者よ、よく聞け。俺のやり方を見習って、まずは偉大さを追い求めろ。自分の階級で世界チャンピオンを目指そうとする奴すべてに挑戦してから尻尾を振りな、クソ野郎め」

「ナオヤ・イノウエはしばらくの間拘束されるだろうから、お前が挑戦を待っている間に俺とのダンスを計画しようぜ。誰が"臆病者"なのか、見てみようじゃないか!! 俺も低い階級から上がって来てるから、お前たちの考え方に基づけば問題ないはずだ...」

 井上との闘いを巡り思わぬところで舌戦が勃発した、この結末や如何に――。

構成●THE DIGEST編集部

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