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「重要な瞬間に失敗」「全てを台無しに」メキシコGP予選でクラッシュの角田裕毅に各国メディアは厳しい反応! マルコ顧問も「安定してきたと感じていたが…」

THE DIGEST編集部

2024.10.27

角田はメキシコGP予選Q2でウォールに激突し、Q3進出を逃した。(C) Getty Images

 F1第20戦のメキシコ・グランプリは10月26日に予選が行なわれ、ビザ・キャップアップRB(以下RB)の角田裕毅は2戦連続で11番手となった。

【動画】角田がセクター12でウォールに突っ込み赤旗中断に…
 初日の2度のフリー走行でいずれも3番手につける好パフォーマンスを発揮し、フリー走行3回目でも20周回で1分17秒302という全体7番手となるベストタイムを計測した角田には、予選での好結果が期待されていたが、Q1を7番手でクリアした後のQ2、ラストアタックで順調にタイムを刻んでいたものの、スタジアムセクションに入るターン12でフロントタイヤがロックしてリアが滑り、そのままウォールに突っ込んで赤旗中断(そのまま終了)を引き起こしてしまった。

 チームメイトのリアム・ローソンら、後続のドライバーのタイムアタックを台無しにしてしまったクラッシュについては、角田自身も予想外のことだったようで、チームの公式サイトを通して「スタジアムセクションで車のコントロールを失いました。この週末に一度も経験していなかったフロントのロックアップがあり、少し奇妙でした」と振り返り、以下のように心情を明かしている。

「ここで示せてきたペースを最大限に活かせなかったのは残念だし、チームには申し訳なく思っています。今夜、どれぐらい車にダメージがあるのかを調べ、明日に向けて何ができるかを探ります。レースに向けて、ポイント圏内でフィニッシュするための戦略を練っていきます」

 また彼は、メディアのインタビューでも「Q2で敗退するとは全く予想していませんでした。車の損傷はそれほど深刻ではありませんが、どのような状態なのかを確認する必要があります」と語っており、また米国GPから導入された新しいフロアについては「大規模な改善ではなく、短縮できても0.08秒未満」とした(ドイツのモータースポーツ専門サイト『『MOTORSPORT TOTAL.COM』』より)。

 RBはSNSで「予選は残念な結果に終わったが、ペースは良さそうだ。日曜日はポイントを稼ごう!」と角田を激励し、マシンパフォーマンス担当の責任者であるギューム・ドゥゾトゥも「トップ10に入る可能性を感じていたが、残念ながらユウキがターン12でのブレーキング中にコントロールを失い、バリアに衝突した。それでも彼は無事で、まずまずのグリッドからレースをスタートできる。ポイントを獲得できるペースもあるので、それが明日な目標となる」と、決勝での巻き返しに期待を寄せている。
 
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「ローソンからプレッシャーをかけられたことで、その影響が見られる」とマルコ顧問が見解