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ラグビー

次に日本代表キャップを刻むのは?【リーグワン】ネクストジャパン5選! 21日に開幕する新シーズンの注目株

向風見也

2024.12.20

帝京大からアーリーエントリーで昨季デビューした江良。新シーズンはいかなる活躍をみせるだろうか。写真:つのだよしお/アフロ

帝京大からアーリーエントリーで昨季デビューした江良。新シーズンはいかなる活躍をみせるだろうか。写真:つのだよしお/アフロ

 ラグビー国内最高峰のリーグワンは今年12月21日、発足4季目シーズンを迎える。

 各国代表の猛者が集まって久しいが、優勝予想の根拠は「誰がいるチームか」ではなく「誰がどのようなチームにいるか」。これが競技の普遍である。

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 埼玉パナソニックワイルドナイツは、前年度のトップリーグ最終年(2020年度)の直前にターニングポイントを迎えていた。

 ウイルス禍により、国内リーグのプレシーズン期間におこなわれる代表活動がストップ。おかげで、毎年のように大量の日本代表選手を輩出していたワイルドナイツがスコッド全員で密度の濃い準備ができた。

 すると生来の堅守速攻のスタイルを成立させるための原理原則、詳細を高次で共有。その流れでリーグワン初年度を含め国内タイトル2連覇を果たし、前年度までの2シーズンもレギュラーシーズンを首位通過している。

 いま、あの頃のワイルドナイツと似た状況にいるのが東京サントリーサンゴリアス。例年多くのジャパン戦士を輩出も、今秋のスコッドでは追加招集者を含め2名とやや限定的だった。

 かねて実力者揃いのクラブにとって、かくも主要メンバーの揃った状態で開幕への準備ができたのは久々のことだ。ところが、新任の小野晃征ヘッドコーチはこう述べる。

「やっぱり、もっと(自軍から)日本代表に選ばれて欲しいという気持ちの方が強いかなと。もちろんこのチームでファーストジャージを着ることは大事ですけど、日本ラグビーにとっても頂点は日本代表のチームだと思うので、桜のジャージを着られるようにみんな頑張って欲しいです」

 そうだ。リーグワンは日本一のクラブを争うコンペティションであると同時に、国際舞台へのオーディション会場だった。

 本稿では、現在ノンキャップでこれから日本代表となりそうな多くの選手のうち5名を紹介する。
 
――◆――◆――
(カッコ内は所属先と学年/ポジション/身長・体重/年齢)

●江良颯
(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/フッカー/170センチ・106キロ/23歳)

 前年度は帝京大の主将として大学選手権3連覇を達成し、卒業前からリーグワンのアーリーエントリー制度を利してスピアーズの公式戦に出場。スクラムでの強靭さは、スーパーラグビーのチーフスとのクロスボーダーマッチでも通用していた。

 そのシーズンのうちに痛めていた肩を手術し、今季スタートに向けたプレシーズンマッチで復帰すれば強烈なタックルをひたすらに重ねた。

「肩を怪我していたことを言い訳にしてタックルから逃げるのは絶対に嫌だった。逆にそこを強みにして帰ってきたいなと思っていました」

 数ある進路からスピアーズを選んだのは、チームに同じフッカーで南アフリカ代表のマルコム・マークスがいたからだ。昨季は怪我で登録しなかったマークスは今度のシーズンは無事に合流。江良は喜びを口にする。

「そこで学ぶだけではなく、チャレンジして、本当に2番(先発の座)を獲りに行きたい。この1年はいちばん成長できる年だと思います。チャレンジしていきたいです」

 世界有数の超人と切磋琢磨で力をつけ、実力者ひしめく代表フッカー争いに名乗り出る。
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