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モータースポーツ

角田裕毅は“マックス以外は極めて扱いづらい”レッドブルの車を乗りこなせるのか!?「RB21」と「VCARB02」の“逆転現象”を専門メディアが検証

THE DIGEST編集部

2025.04.01

レッドブルに昇格して日本GPを迎える角田。ホームレースで躍進を遂げられるか。(C) Getty Images

レッドブルに昇格して日本GPを迎える角田。ホームレースで躍進を遂げられるか。(C) Getty Images

 角田裕毅がビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ(以下レーシングブルズ)から姉妹チームのレッドブルに昇格を果たしたことで、大きな注目と期待を集めている。

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 ただ、この“栄転”を喜ぶ声が多く上がる一方で、やや複雑な感情を抱く人も少なくないようだ。それは、レッドブルがドライバーにとって極めて厳しい環境であることもさることながら、彼らの2025年型マシン「RB21」が非常に扱いづらそうに見える一方で、レーシングブルズの「VCARB02」はオーストラリア、中国で世界を驚かせるほどのポテンシャルの高さを示したからである。
 
 レッドブルでリアム・ローソンがまともなパフォーマンスを発揮できずに今回のドライバー人事に至ったのに対し、その「ジュニアチーム」ではあまり前評判の高くなかったアイザック・ハジャーが各セッションでしばしば上位進出を果たすという、2人のルーキーの対照的な状況を生み出したのは、間違いなく両チームの車の差だと言えよう。

 英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、同じグループの2台に注目し、その性能差を検証。上海での予選でローソンが最後尾に沈んだ一方、レーシングブルズの2台は揃ってQ3に進出し、なかでもハジャーは王者マックス・フェルスタッペンからわずか0.284秒差の7番手につけるという驚きの結果を受けて、以下のように反応している。

「単純に考えれば、『実はレーシングブルズのマシンの方が最新のレッドブルより速いのでは?」という結論が導き出せるかもしれない。そして、RB21が現時点で優位に立っているのは、フェルスタッペンとレーシングブルズのドライバーのスキルの違いによるものだと考えることもできる』

 同メディアはこの仮説を裏付ける証拠として、昨季まではチームメイトだったローソンと角田のタイム差(2023年は平均0.14秒差、2024年は0.12秒差)から両者のパフォーマンスはほぼ同レベルだったにもかかわらず、今季、グループ内で配置転換がなされると状況が大きく変わり、ローソンが角田より0.9秒、ハジャーより1秒も遅いタイムしか記録できなかったというデータを紹介した。
 
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