プロボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥が、思わぬ警告を受けている。

　現地５月４日に米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで、井上はWBA世界同級１位ラモン・カルデナス（米国）と防衛戦を行なう。無敵のモンスターの久々の海外防衛戦とあってその注目度が日増しに高まるなか、WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス（米国）が興味深い私見を述べている。
【動画】WBAライト級王者デービスも興味津々。カルデナスの鋭いワンツーパンチ

　デービスは米国で調整を続ける井上について意見を求められると、「ラモン・カルデナスの方が、ナオヤ・イノウエよりはるかに大きく見える。 肩幅もずっと広い」と挑戦者であるカルデナスの仕上がりを絶賛する。続けて、「もちろんイノウエの試合も見ているが」と前置きしたうえで、「カルデナスは非常に危険な相手だ。 パンチのスピード、そしてパワーも十分にある。メンタルもしっかりしているし、すべて揃っている」と高く評価。同郷が世紀の番狂わせを起こす可能性を示唆している。
  　米スポーツ専門局『ESPN』のボクシング番組「KnockOut」によると、モンスター討伐に向けてカルデナスの士気は高まっているとし、ジムでスパーリングする映像を特別に公開した。動画では、カルデナスは鋭い左パンチを数発放ち、左右からリズムのいいワンツーを浴びせる。その威力にトレーナーも笑みを浮かべるほどコンディションは最高に近づいているようだ。

　戦績は32歳の井上が29勝（26KO）、29歳のカルデナスが26勝（14KO）１敗。ライト級王者のデービスが関心を抱くほど、素晴らしい仕上がりをみせているカルデナス。絶対王者の井上といえど、油断は禁物ということだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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