プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が現地5月4日に米ネバダ州ラスベガスでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を行なう。決戦まで一週間を迎えたなか、米ジャーナリストから注がれる日本人ボクサーへの関心も高まっている。
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米スポーツメディア『Sports Illustrated』『Sportskeeda』などでボクシング、総合格闘技(MMA)を中心に豊富な取材経験を持つ敏腕記者アプラティム・バネルジーは、2021年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)以来となる井上の米国での試合について特集記事を組んだ。記事内では「日本のスーパースターはカルデナスとの対戦で、スーパーバンタム級の絶対的な王座をかけて闘う」と紹介しており、両者の戦績を比較しながら試合の展望を綴っている。
当時よりも心身ともにひと回りもパワーアップして米リングに戻ってきた日本人ファイターへの注目度は現地でも高いようで、歴代でも指折りのパウンド・フォー・パウンドのボクサーだとして各方面から早くも期待の声が上がっている。記事によると、井上がリングに上がると、まずはそのスピードに魅了されるという。「彼のようなハンドスピードを持つファイターは滅多にいない。そのスピードとパワーが彼をノックアウト・アーティストに押し上げている」と紹介。幾多の強豪をリングに沈めた、その拳を称賛した。
その一方で、カルデナスは井上のようなフィニッシャーではないと説明したうえで、「パズルを解くように試合を進めていく」とし、戦略的な試合を組み立てていくだろうと予想する。
ただし、「イノウエのような選手と対戦する場合、カルデナスが戦略的に試合を進める余裕があるとは考えにくい。日本のスターを相手に、たったひとつのミスが試合の終わりを告げる可能性がある」とも言及。「イノウエは打たれ強いが、喧嘩っ早いタイプではない。彼はテクニカルなファイターであり最高の選手なのだ」と井上の実力が一枚上だと評し、王者の防衛が堅いとみている。
バネルジー氏はこのカードを、「世代を代表するファイターと、世界に衝撃を与えようとする挑戦者の闘い」と表現。番狂わせを狙うカルデナスに井上が王者としてどんなファイトを見せるのか、大きな注目だと説いている。
井上の防衛戦は日本時間5日にラスベガスにあるTモバイル・アリーナで開催される。戦績は井上が29勝(26KO)、カルデナスが26勝(14KO)1敗。ロサンゼルスで行なわれた公開練習では多くのメディアが殺到し、その一挙手一投足を見逃さぬよう多くのカメラのシャッターが切られた。
構成●THE DIGEST編集部
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当時よりも心身ともにひと回りもパワーアップして米リングに戻ってきた日本人ファイターへの注目度は現地でも高いようで、歴代でも指折りのパウンド・フォー・パウンドのボクサーだとして各方面から早くも期待の声が上がっている。記事によると、井上がリングに上がると、まずはそのスピードに魅了されるという。「彼のようなハンドスピードを持つファイターは滅多にいない。そのスピードとパワーが彼をノックアウト・アーティストに押し上げている」と紹介。幾多の強豪をリングに沈めた、その拳を称賛した。
その一方で、カルデナスは井上のようなフィニッシャーではないと説明したうえで、「パズルを解くように試合を進めていく」とし、戦略的な試合を組み立てていくだろうと予想する。
ただし、「イノウエのような選手と対戦する場合、カルデナスが戦略的に試合を進める余裕があるとは考えにくい。日本のスターを相手に、たったひとつのミスが試合の終わりを告げる可能性がある」とも言及。「イノウエは打たれ強いが、喧嘩っ早いタイプではない。彼はテクニカルなファイターであり最高の選手なのだ」と井上の実力が一枚上だと評し、王者の防衛が堅いとみている。
バネルジー氏はこのカードを、「世代を代表するファイターと、世界に衝撃を与えようとする挑戦者の闘い」と表現。番狂わせを狙うカルデナスに井上が王者としてどんなファイトを見せるのか、大きな注目だと説いている。
井上の防衛戦は日本時間5日にラスベガスにあるTモバイル・アリーナで開催される。戦績は井上が29勝(26KO)、カルデナスが26勝(14KO)1敗。ロサンゼルスで行なわれた公開練習では多くのメディアが殺到し、その一挙手一投足を見逃さぬよう多くのカメラのシャッターが切られた。
構成●THE DIGEST編集部
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