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モータースポーツ

「全体的に停滞気味な週末」 マイアミGPの角田裕毅に対し多くの専門メディアが厳しい見解…一方で「10位を死守したのは立派」と賛辞も

THE DIGEST編集部

2025.05.07

スプリントで6位、決勝レースで10位入賞した角田。(C) Getty Images

スプリントで6位、決勝レースで10位入賞した角田。(C) Getty Images

 F1第6戦のマイアミ・グランプリで、レッドブルの角田裕毅はスプリントで6位、決勝で10位と、いずれも入賞を飾ってこの週末は計4ポイントをチームにもたらした。


 度重なるトラブルでSQ1敗退(18番手)を喫した初日だったが、スプリントでは早めのタイヤ交換が奏功して9番手まで順位を上げ、さらに上位が次々にペナルティーを科せられたことによって、繰り上げでポイント圏内の6位まで浮上と、一転して幸運に恵まれることとなった。
 
 予選では3戦連続でQ3進出を果たし、10番グリッドからスタートした日曜日の決勝では、ピットレーンでのスピード違反による5秒ペナルティーを科せられたが、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の猛追を受けながらもわずか0.168秒差でリードを守り切り、2戦ぶりの入賞を果たしている。

 チームとの連係ミス、「RB21」のペース不足、不要なペナルティーと、週末を通してネガティブな要素がありながらも、最低限の結果を残したことで、クリスチャン・ホーナー代表は「ユウキは良くやってくれた」と日本人ドライバーの労をねぎらったが、各国の専門メディアは様々な反応を示し、評価も分かれた。

 英国のモータースポーツ専門『CRASH』は、10点満点の採点で及第点尾「6」を与え、「ユウキにとって、Q3進出とポイント圏フィニッシュはまずまずの結果と言えるが、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(4位)からは約30秒遅れでのフィニッシュとなった(レース後にさらに5秒加算)」と、角田のレースを振り返っている。

 同採点とした『TOTAL MOTORSPORT』は「決勝では最後の1ポイントを獲得したが、ピットレーンでのスピード違反によってペナルティーを受けることに。堅実ではあったが、目立った走りではなく、レース後半は勢いに欠けていた」、『RACE FANS』は「スプリント予選の不調を挽回したが、決勝では不必要なペナルティーを受けてしまった」と、それぞれ寸評を綴った。

 同国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は「7」の高採点を付与したが、「タイムペナルティーは、最終的には結果に大きな影響を与えることはなかったが、もし角田の後ろにレッドブル・グループ以外のドライバーがいたら、結果は違っていたかもしれない。レースを危うくしかけた軽率なミスだった。そして、フェルスタッペンのペースには遠く及ばなかった」と、厳しく指摘している。
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