鶏が先か、卵が先かは知らない。とにかく、「いい方向に進んでいる」のは確かだ。
ラグビー日本代表が2019年のワールドカップ日本大会で初めて8強入りした際にアシスタントコーチだった長谷川慎は、現在、静岡ブルーレヴズの指導陣で2シーズン目を過ごしている。
【動画】静岡BRが前回覇者のBL東京を撃破!
5月17日より6傑からなるプレーオフへ出る。国内コンペティションがリーグワンという名になってから初の快挙である。
前身のヤマハ発動機ジュビロでフォワードコーチだった頃に日本選手権を制したことのある長谷川は、現代のブルーレヴズに十分な組織力を見る。
京都出身の53歳がスマートに説く。
「コーチングスタッフ同士の風通しがいい。何でも話し合える。勝っているからそうなっているのか、そうなったから成績がよくなっているのか、どちらが先かはわからへん。ただ、いい方向に進んでいる。少なくとも、俺がいい成績を収められた時はそういう(団結した)スタッフの中で仕事ができたから…」
一昨年、長谷川と同時期に就任したのは藤井雄一郎監督。2人は同じ体制の日本代表に携わっていた。
藤井が挑戦的なアタックスタイルを導入する傍ら、長谷川や、長谷川がかつて選手として指導した田村義和アシスタントコーチが伝統のスクラムをチェックする。温故知新。
ブルーレヴズのスクラムは、列島のスクラム職人たちの試行錯誤の足跡でもある。
長谷川が過去のフランス留学などで原型を作り、2011年よりジュビロ、16年より日本代表および関連のサンウルブズで当時のプレーヤーたちと磨き上げてきた。
コンセプトは「コアの短い日本人に合ったスクラム」。
両軍のフォワード8人が組み合うより際は、向こうより先んじて自軍の型へ固まる。互いの掴む位置、芝をかむスパイクのポイント、膝の角度にもこだわる。
仲間同士が迷いなく繋がり合い、レフリーに合図される際は間合いのもとぶつかる。「相手を窮屈」にさせられるから、メンバーが小兵揃いの折も大男たちをも押せる。
藤井は「スクラムが強いと、こんなに楽だったとは」。かつて、ややスクラムの不得手な宗像サニックスブルースを率いたことがあった。スクラムを苦にせずアタックのアイデアを編める現況は、きっと心地よいだろう。
ラグビー日本代表が2019年のワールドカップ日本大会で初めて8強入りした際にアシスタントコーチだった長谷川慎は、現在、静岡ブルーレヴズの指導陣で2シーズン目を過ごしている。
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5月17日より6傑からなるプレーオフへ出る。国内コンペティションがリーグワンという名になってから初の快挙である。
前身のヤマハ発動機ジュビロでフォワードコーチだった頃に日本選手権を制したことのある長谷川は、現代のブルーレヴズに十分な組織力を見る。
京都出身の53歳がスマートに説く。
「コーチングスタッフ同士の風通しがいい。何でも話し合える。勝っているからそうなっているのか、そうなったから成績がよくなっているのか、どちらが先かはわからへん。ただ、いい方向に進んでいる。少なくとも、俺がいい成績を収められた時はそういう(団結した)スタッフの中で仕事ができたから…」
一昨年、長谷川と同時期に就任したのは藤井雄一郎監督。2人は同じ体制の日本代表に携わっていた。
藤井が挑戦的なアタックスタイルを導入する傍ら、長谷川や、長谷川がかつて選手として指導した田村義和アシスタントコーチが伝統のスクラムをチェックする。温故知新。
ブルーレヴズのスクラムは、列島のスクラム職人たちの試行錯誤の足跡でもある。
長谷川が過去のフランス留学などで原型を作り、2011年よりジュビロ、16年より日本代表および関連のサンウルブズで当時のプレーヤーたちと磨き上げてきた。
コンセプトは「コアの短い日本人に合ったスクラム」。
両軍のフォワード8人が組み合うより際は、向こうより先んじて自軍の型へ固まる。互いの掴む位置、芝をかむスパイクのポイント、膝の角度にもこだわる。
仲間同士が迷いなく繋がり合い、レフリーに合図される際は間合いのもとぶつかる。「相手を窮屈」にさせられるから、メンバーが小兵揃いの折も大男たちをも押せる。
藤井は「スクラムが強いと、こんなに楽だったとは」。かつて、ややスクラムの不得手な宗像サニックスブルースを率いたことがあった。スクラムを苦にせずアタックのアイデアを編める現況は、きっと心地よいだろう。