F1第7戦のエミリアロマーニャ・グランプリが開幕し、5月16日には2度のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。
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プライベートテストなどで走り慣れている“ホームサーキット”イモラでの週末の初日、レッドブルの角田裕毅はFP1で18周回を重ねたが、トラフィックの影響もあってベストタイムは全体16番手の1分17秒356に止まったが、FP2(29周回)では1分15秒827で8番手につけている。
2つのセッションの後、彼は「全体的には、練習のポジティブな1日でした。自分たちの限界がどこにあるかは理解できました。新しいアップグレード・パッケージで、初めてロングランを行なえたことは良かったです。明日(予選)でその結果を出す必要があります。まだ多くの作業が残っており、明日全てをまとめ上げることを目指します。トップのマクラーレンとの差はまだありますが、予選で好結果を残すため、そして改善し続けるために集中します」とのコメントを残した(F1公式サイト『F1.com』より)。
またメディアのインタビューでは、「順調でした。もちろんトップ3~5に入ったわけではないので、まだやるべきことは多いです。ロングランでは幾つか限界点も見えてきて、それは見た目以上に深刻だと思います」と指摘。マクラーレンとの差について訊かれると「それについて語るのはまだ早いと思います。毎度のことですが、FP2では僕らもかなり彼らに近づけましたが、これが予選やレースになると、先に行かれてしまいます」と答えている(ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』より)。
『F1.com』は、この週末に向けてエンジンカバー、ラジエーター排気ダクト、サイドポッド、リアサスペンションのフェアリング、ホイール周りの空力パーツ(吸気・排気ダクト)を改良して臨んだレッドブルの初日を「この週末のスタートを上手く切れなかった。マックス・フェルスタッペンは『RB21』のリアに不満を訴え、ナーバスな挙動を示すと訴えた」と厳しく総括。そして角田については、以下のように振り返った。
「彼はFP1でトラフィックに苦労し、何度もアタックを他のドライバーに妨害され、ソフトタイヤでまともなラップを1周も記録できなかった。しかしFP2ではようやくクリーンなラップを刻むことができ、トップ10圏内に浮上。しかし、ロングランとショートランの両方で“限界”にぶつかった」
各国専門メディアのレポートでは、英国のモータースポーツ専門『THE RACE』は「レッドブルは、時折信頼性に欠けるリアの挙動が両ドライバーを苦しめた。いつものように、より深刻な場面を迎えたのは角田であり、特にFP2では、対処に時間を要する一件があった」と綴っている。
そしてイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「角田にとってイモラでのスタートは苦しいものとなった。彼のフィードバックは、チームメイトとは対照的なものとなった。オランダ人ドライバーにとっては『災難の金曜日』となった一方で、角田はむしろポジティブな面に目を向けている。もちろん、両者の目標は異なるが、角田はチームを信頼しており、イモラでは非常に重要となる予選で良い結果を出せることを期待している」と報じた。
レッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、この週末でのアップグレードについて「今回の変更は前向きな兆候を示しているが、マクラーレンのレベルに到達するための決定的なブレイクスルーとは言えない」と慎重な姿勢を示したが、『F1.com』は「金曜日のフェルスタッペンと角田は残念な結果に終わった。コーナーでのバランスが欠けているように見え、それが各ドライバーの自信を削ぐことになった」と指摘。RB21の2日目以降に改善されるか、それによって角田のパフォーマンスや結果にどれだけの影響を与えるかに要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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2つのセッションの後、彼は「全体的には、練習のポジティブな1日でした。自分たちの限界がどこにあるかは理解できました。新しいアップグレード・パッケージで、初めてロングランを行なえたことは良かったです。明日(予選)でその結果を出す必要があります。まだ多くの作業が残っており、明日全てをまとめ上げることを目指します。トップのマクラーレンとの差はまだありますが、予選で好結果を残すため、そして改善し続けるために集中します」とのコメントを残した(F1公式サイト『F1.com』より)。
またメディアのインタビューでは、「順調でした。もちろんトップ3~5に入ったわけではないので、まだやるべきことは多いです。ロングランでは幾つか限界点も見えてきて、それは見た目以上に深刻だと思います」と指摘。マクラーレンとの差について訊かれると「それについて語るのはまだ早いと思います。毎度のことですが、FP2では僕らもかなり彼らに近づけましたが、これが予選やレースになると、先に行かれてしまいます」と答えている(ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』より)。
『F1.com』は、この週末に向けてエンジンカバー、ラジエーター排気ダクト、サイドポッド、リアサスペンションのフェアリング、ホイール周りの空力パーツ(吸気・排気ダクト)を改良して臨んだレッドブルの初日を「この週末のスタートを上手く切れなかった。マックス・フェルスタッペンは『RB21』のリアに不満を訴え、ナーバスな挙動を示すと訴えた」と厳しく総括。そして角田については、以下のように振り返った。
「彼はFP1でトラフィックに苦労し、何度もアタックを他のドライバーに妨害され、ソフトタイヤでまともなラップを1周も記録できなかった。しかしFP2ではようやくクリーンなラップを刻むことができ、トップ10圏内に浮上。しかし、ロングランとショートランの両方で“限界”にぶつかった」
各国専門メディアのレポートでは、英国のモータースポーツ専門『THE RACE』は「レッドブルは、時折信頼性に欠けるリアの挙動が両ドライバーを苦しめた。いつものように、より深刻な場面を迎えたのは角田であり、特にFP2では、対処に時間を要する一件があった」と綴っている。
そしてイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「角田にとってイモラでのスタートは苦しいものとなった。彼のフィードバックは、チームメイトとは対照的なものとなった。オランダ人ドライバーにとっては『災難の金曜日』となった一方で、角田はむしろポジティブな面に目を向けている。もちろん、両者の目標は異なるが、角田はチームを信頼しており、イモラでは非常に重要となる予選で良い結果を出せることを期待している」と報じた。
レッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、この週末でのアップグレードについて「今回の変更は前向きな兆候を示しているが、マクラーレンのレベルに到達するための決定的なブレイクスルーとは言えない」と慎重な姿勢を示したが、『F1.com』は「金曜日のフェルスタッペンと角田は残念な結果に終わった。コーナーでのバランスが欠けているように見え、それが各ドライバーの自信を削ぐことになった」と指摘。RB21の2日目以降に改善されるか、それによって角田のパフォーマンスや結果にどれだけの影響を与えるかに要注目だ。
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