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角田裕毅、予選Q2敗退からの10グリッド降格処分に「馬鹿げている」と不満…専門メディアは「特別なF1通算100戦目で大きな失望」

THE DIGEST編集部

2025.06.15

ペナルティーのため、決勝は最後尾からのスタートを強いられる角田。(C)Getty Images

 F1第10戦のカナダ・グランプリは6月14日に予選が行なわれ、レッドブルの角田裕毅は11番手でQ3進出を逃している。

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 午前のフリー走行3回目(FP3)では14周回で1分13秒573(全体20番手)のベストタイムを計測した角田は、予選Q1は14番手となる1分12秒334で突破を果たしたが、Q2では1分12秒102に止まり、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)に0.099秒届かず敗退。4戦ぶりの最終ラウンド進出はならなかった。

 失意の結果に終わった彼にさらなる追い打ちをかけるかのように、FP3の赤旗にスロー走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を追い抜いたことで10グリッド降格のペナルティーを科されることとなり、決勝は最後尾からのスタートを余儀なくされることとなった。
 
 予選後、彼は「全体的に厳しい1日になりました。FP3でトラブルが発生し、残念ながら貴重な走行時間を大幅に失ってしまいました。昨日から幾つかアップグレードを施しましたが、これは間違いなくプラス材料でした。車のスピードアップを体感でき、特定のコーナーで改善できるポイントも特定できました。ただ、完全な信頼を築くにはまだ、時間が足りていないと感じています。というのも、FP2とは車の挙動が異なっていたためです」とのコメントを残し、以下のように続けている(F1公式サイト『F1.com』より)。

「予選前、数周プッシュラップをやっただけでしたが、チームは上手く車のバランスを調整してくれました。変更点を考慮すれば、11番手という結果はまずまずで、Q3進出はあと一歩のところでした。残念ながらFP3のペナルティーで20番手に後退しました。残念な状況でしたが、仕方がありません。明日(決勝)はポジションを挽回できるよう全力を尽くしますが、もっと良いスタートポジションを取りたかったです」

 しかしメディアのインタビューでは、ペナルティーについて「10グリッド降格は、馬鹿げています。彼ら(スチュワード)は僕に何をさせたかったのかが分かりません。おそらく、オスカーの後ろについて待っていれば良かったと言うのでしょうが、理解できません。僕は彼のデブリが当たらないようにしただけです。ダメージを受けた車がとても遅く走行していたケースで、こんなペナルティーを受けるべきではないと思います」と不満を露にした(英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』より)。
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スタートポジションが10個も下がったのは非常に残念