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モータースポーツ

「どこを走っても滑ってしまう」角田裕毅、F1ハンガリーGP予選での“深刻なグリップ不足”に嘆き…僅差でのQ1敗退に専門メディア同情

THE DIGEST編集部

2025.08.03

 レッドブルのローラン・メキース代表は、王者フェルスタッペンですら8番手が精一杯という厳しい予選を、「ユウキとマックスの両方の車で色々な対策を試みたが、正直なところ、彼らが求める車を用意できたとは言えない」と振り返っている。角田については「ほんの数百分の一数秒差でQ1敗退となってしまったが、2回のアタックではマックスにかなり近いタイムを出していた。ただ、車のパフォーマンスが足りなかった」とのコメントを残している。

 歯車が嚙み合わないレッドブルについて『F1.com』は、予選レポートのなかで「レッドブルはFP3で一時的にペースを取り戻したように見えたが、路面温度が下がるにつれて好調さは失われ、両ドライバーともに満足している様子はなく、快適さも感じていないようだった。それゆえ、角田がQ1で敗退したことは驚きというほどではなかった」と淡々と伝える。

 各国専門メディアの報道を見ると、チームとしての苦戦ぶりを強調している。前出の『NEXTGEN-AUTO』は「角田はQ1でフェルスタッペンとの差が0.163秒と、今季ここまでで最も僅差に迫ったが、RB21の苦戦もあって、残念ながら突破はならなかった」と報道。ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』は「角田はマックスにかなり近いペースを持っていながらも、Q1敗退を繰り返している。レッドブルにとっては、何とも残念なシーズンだ…」と同情を寄せるほどだ。
 
 一方、オランダのF1専門サイト『RN365』は、「ベルギーでは最高の予選結果を残した角田だったが、ハンガリーでは再び困難な展開に逆戻り、大きな後退となった。しかし、チームメイトとの比較という点では、明らかな進歩を見せてもいる」と、日本人ドライバーの成長をプラスに報じている。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「ハンガリーGP予選の勝者と敗者」と題した記事で、レッドブルを「敗者」に選定し、角田に対しては「同情せざるを得ない」と好意的な寸評をこう残した。

「予選では今季最もフェルスタッペンに近いタイムを記録したにもかかわらず、Q1敗退という結果になってしまった。これはスパで見せた、予選での小さなブレイクスルーが本物だったことをある程度裏付けるものだったが、運悪くそれが、レッドブルにとって今季最も厳しい週末と重なってしまった。角田もフェルスタッペンも、これまでとは全く異なる形で、グリップが全くないと訴えている」

 予選Q1の最後のアタックでは1分15秒899とタイムを更新した角田だったが、リアム・ローソン(レーシングブルズ)に0.050秒、フランコ・コラピント(アルピーヌ)に0.024秒上回られ、16番手でまさかのQ1敗退。日本人ドライバーの試練は続く――。

構成●THE DIGEST編集部

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