矢野のアイデアの根源となるものは「毎日をぼーっと生きないこと」と言う。「プロレスのことしか考えていないレスラーもいるんですけど、僕は全然関係ない分野のこともずっと考えていて、そういう中から生まれてくるものがある」
「くだらない話です。ほんとにくだらないことなんですけど、今って普段からマスクしてるじゃないですか、なのに、(遠くの人を呼ぶとき)『こっちこっち』ってマスク外す人いたんですよ。そういうのってなんだろうって真面目に考えたりしてるんです。習慣として声が届かないからそうしてるんですよね。だから届かない声で何かを言われたら相手は『えっ』てなる。一瞬スキが作れるかもしれない。そういう人の『えっ』を拾っていきたいと思っています」
自らスポーツバーを経営し、コロナ期に立ち上げたYouTube『矢野通プロデュース!!』はすでに5万人超えのチャンネル登録者を有し、試合のことから移動バスの紹介や、モーニングルーティーンまで公開。11月27日には料理本「矢野通のオイシイ生活」(ホビージャパン刊)を出版した。
「人生せっかち」というだけに、思いついたらとにかく動く。「YouTubeでコンビーフの作りかたってあったら、え、作れるの、じゃあやってみようとなる。他分野に目を向けてみると、色々なヒントが隠されている。それを娯楽としてとらえるか、アイデアとしてとらえるか、そういうことだと思うんです。あとは酒飲んでいるときのほうが、頭が冴えてるときがあるんで、あ、こういうのやったら面白いとか浮かんでくる。そういう時にはメモするんですよ。35歳まではスケジュールとか全部頭の中に入っていたんですけど、超えてからは忘れるようになったんで、最近はメモしてます(笑)」
その日の試合は何が出てくるか、蓋を開けてみないとわからない試合を見せてくれるが、急所攻撃や、レフェリーをあざむく内容は、まさに“ヒール”と言える。にもかかわらず、「やっぱり面白い」「やってくれた」と、ファンが反応する愛されるヒールの理由はどこにあるのだろう。
「人間誰しも、本当の自分とカッコつけたい自分と両方あると思うんです。8割くらいの人がこうありたいという理想とする自分で生きていて、いやしいとかいやらしい自分って出したくないじゃないですか、でも僕はこっち側のいやしい、いやらしい部分しか出していない(笑)。そうすると、誰しも持っている後ろ暗いところを突かれるから、『そういうとこあるよね、人って』って思って、あったかい気持ちで見てくれる、そういうところなんじゃないですかね」
「くだらない話です。ほんとにくだらないことなんですけど、今って普段からマスクしてるじゃないですか、なのに、(遠くの人を呼ぶとき)『こっちこっち』ってマスク外す人いたんですよ。そういうのってなんだろうって真面目に考えたりしてるんです。習慣として声が届かないからそうしてるんですよね。だから届かない声で何かを言われたら相手は『えっ』てなる。一瞬スキが作れるかもしれない。そういう人の『えっ』を拾っていきたいと思っています」
自らスポーツバーを経営し、コロナ期に立ち上げたYouTube『矢野通プロデュース!!』はすでに5万人超えのチャンネル登録者を有し、試合のことから移動バスの紹介や、モーニングルーティーンまで公開。11月27日には料理本「矢野通のオイシイ生活」(ホビージャパン刊)を出版した。
「人生せっかち」というだけに、思いついたらとにかく動く。「YouTubeでコンビーフの作りかたってあったら、え、作れるの、じゃあやってみようとなる。他分野に目を向けてみると、色々なヒントが隠されている。それを娯楽としてとらえるか、アイデアとしてとらえるか、そういうことだと思うんです。あとは酒飲んでいるときのほうが、頭が冴えてるときがあるんで、あ、こういうのやったら面白いとか浮かんでくる。そういう時にはメモするんですよ。35歳まではスケジュールとか全部頭の中に入っていたんですけど、超えてからは忘れるようになったんで、最近はメモしてます(笑)」
その日の試合は何が出てくるか、蓋を開けてみないとわからない試合を見せてくれるが、急所攻撃や、レフェリーをあざむく内容は、まさに“ヒール”と言える。にもかかわらず、「やっぱり面白い」「やってくれた」と、ファンが反応する愛されるヒールの理由はどこにあるのだろう。
「人間誰しも、本当の自分とカッコつけたい自分と両方あると思うんです。8割くらいの人がこうありたいという理想とする自分で生きていて、いやしいとかいやらしい自分って出したくないじゃないですか、でも僕はこっち側のいやしい、いやらしい部分しか出していない(笑)。そうすると、誰しも持っている後ろ暗いところを突かれるから、『そういうとこあるよね、人って』って思って、あったかい気持ちで見てくれる、そういうところなんじゃないですかね」