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マラソン・駅伝

「タイムで走るんじゃなくて人が走る」でサプライズを巻き起こした創価大の強さとは?

酒井政人

2021.01.11

 チームとしてはトラックのタイムではなく別の“指標”があった。11月に学内でハーフマラソンのトライアルを行うと、気温が高いなかで12~3人が1時間3分台で走破した。12月には30秒の時差スタートで15㎞の単独走を実施すると、前年チーム3番目のタイムを11人がクリア。前回1区で区間歴代2位タイの快走を見せた米満怜(現・コニカミノルタ)のタイムも8人が上回ったという。

「米満が8人もいるチームなので、それだけみんな自信を持ってくれたと思います」

 どんなトレーニングを積んできたのかわからない選手のタイムに惑わされるのではなく、自分たちのチームが確実にレベルアップしているという実感を大切にしてきたのだ。さらに、出場するレース内容についても明確な意識づけがあった。

「人の後ろについてタイムを出すのではなく、自分たちの力でレースを作ってタイムを出せるように指導してきたんです。失敗もありましたけど、どの試合でもチャレンジすることを忘れなかったことに成長があったのかなと思います」
 
 駅伝は一斉スタートとなる1区以外は基本、単独走になる。集団でレースが進む記録会で好タイムを出すことと、単独走でもしっかりと走り切ることは別の能力が求められる。創価大が強く意識してきたのは後者だった。

 ときには自然の脅威が牙をむく箱根駅伝で勝負するには何が必要なのか。2021年の正月に強烈なインパクトを残した創価大が改めて教えてくれたような気がしている。

取材・文●酒井政人

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