高校時代に対戦経験があるK-1の武尊選手とYouTubeで対談と合同練習をしているが、「他の選手とは違う、格闘技界を本当に背負っていく、変えていくって覚悟を感じました」と、色々と吸収する部分が多かったそうで、年内の実現が期待される天心対武尊が実現したらどんな試合になると思うかという質問に関しては「武尊選手は変わらずプレッシャーをかけて打ち合いに持ってくと思います。それに対して天心がどう対処するかなんで、やってみないとわからないですね」と双方と関係がある白鳥ならではの見解を述べた。

　他団体との対抗戦は白鳥にも期待されるところだが、「階級前後のチャンピオンだったり名前がある選手とやりたい」そうで、RIZINでやりたいと話していた皇治については「やりたかったのはK-1で目立ってたからです。それがRIZINにきたので、RISEでチャンピオンだったおれとやったら面白いかなと思って…。でも最近になって興味は薄れてきましたね」と現在は対戦に消極的だ。

　天心がキックからの卒業を匂わせている件に関しては「正直今はなんとも言えないです。ただ目の前の試合をクリアすればまた世界も変わって自身の変化が訪れると思ってます」と今は自分自身の戦いに集中したいというのが最優先で、まだ先のことは考えられないのだろう。
  「試合がしょっぱいからもっと人気が出ないんでしょうね」と自虐的に語っている白鳥だが、出場しない大会に顔を見せるとファンから写真撮影攻めに遭うこともよく見かける。「キックボクサーがやらないことをやりたい」「誰よりも有名になりたい」という思いからメディアへの露出が増えてきたこともあり、人気が上がり続けているのは間違いない。

「まだまだ俺はこんなもんじゃないぞと。お楽しみはここからですよ。2.28必ず見てください」

　キック界の王子様と言われ続けた白鳥だが、急成長を続ける原口戦に関してはかなりナーバスになっているようで、SNSでも「どいつもこいつも原口原口うるせー。お陰で燃えまくってるよ」と発信。RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメントでは、日本人無敗の梅野源治をKOしているだけに、白鳥が原口の前に立てばベストバウトを狙えるすごい試合になる可能性は高い。

　横浜アリーナ決戦まで待ったなしである。

取材・文●どら増田

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