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【中山記念】今週も堀厩舎が制するか? ヒシイグアスが6戦3勝のベスト舞台で重賞連覇を目指す!

三好達彦

2021.02.27

 出走馬中、ただ1頭の4歳馬バビット(牡4歳/栗東・浜田多実雄厩舎)。昨年4月から4連勝を記録し、ラジオNIKKEI賞(GⅢ、福島・芝1800m)とセントライト記念(GⅡ、中山・芝2200m)を制した実力馬だ。その後、菊花賞(GⅠ、京都・芝3000m)と有馬記念(GⅠ、中山・芝2500m)では大敗を喫したが、これは距離が長すぎたためだろう。今回は得意の中距離に戻っての、大事な仕切り直しの一戦となる。積極的な逃げ・先行で活路を見出せるか。

 その他では、昨年の新潟記念(GⅢ、新潟・芝2000m)勝ち馬のトーセンスーリヤ(牡6歳/美浦・小野次郎厩舎)、単勝11番人気ながら中山金杯で3着に突っ込んでファンを驚かせたウインイクシード(牡7歳/美浦・鈴木伸尋厩舎)あたりまでが馬券圏内の候補となるか。
 
 そして、どうしても触れておきたいのが、ゴーフォザサミット(牡6歳/美浦・藤沢和雄厩舎)の手綱をとる蛯名正義騎手のことだ。

 3月から調教師に転じるため、この日、このレースが現役最終騎乗となる。通算勝利は歴代4位の2539勝で、菊花賞→有馬記念→天皇賞(春)と長距離戦線で一時代を作ったマンハッタンカフェとの活躍、アパパネでの牝馬三冠制覇など、JRAのGⅠを26勝。また、ジャパンCを制した翌年に敢行したエルコンドルパサーとのフランス遠征ではG1を2勝し、凱旋門賞(G1)でもモンジューと伝説的な死闘を繰り広げての2着と(のちにナカヤマフェスタとのコンビでの2着に入っている)、海外でも確かな足跡を残したレジェンドジョッキーである。残念ながらコロナ禍の影響で現在、JRAは無観客開催となっているが、画面を通しても伝わるであろう気迫に満ちた騎乗を目にしてほしい。

 最終レース終了後に行われる蛯名正義騎手の引退セレモニーは、グリーンチャンネル(BS、無料)と『JRA公式YouTubeチャンネル』でライブ放送、配信される。

文●三好達彦
 

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