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大阪杯の有力3頭を総チェック! ”最強三冠馬”コントレイルに対抗できるのはいずれか――

THE DIGEST編集部

2021.04.03

 そして、グランアレグリアがどうこうというよりも、今年の大阪杯における最大の関心事が「2000メートルへの距離延長に対応できるか」というテーマだ。

 血統的に見れば、ディープインパクトが距離の自在性を持つ種牡馬であるのはもちろん、母の父Tapit(タピット)もベルモントステークス(米G1、ダート12ハロン)の勝ち馬を輩出していることなどから、グランアレグリアが中距離戦をこなしてもなんら不思議はない。

 藤沢和雄調教師も「血統的には対応できると思うし、気性も大人になっているので、2000mぐらいは平気でこなすのではないか」と語っており、「初距離を走るという意味では挑戦者の立場だが、自分としてはとても楽しみにしている」と期待を口にする。

 過去を遡っても、たとえばニッポーテイオーやヤマニンゼファー、モーリス(いずれもマイルG1と天皇賞・秋を制覇)など、マイルから2000メートルに伸ばしても成功を収めた馬は数多いる。それを踏まえて、筆者もグランアレグリアの「未知なる魅力」を買いたいと考える“支持者”のひとりである。
 
 獲ったG1タイトルは2歳時の朝日杯フューチュリティステークスのみで、昨年は皐月賞、日本ダービーともコントレイルの2着に敗れたという意味では、一枚下の評価となるのが止むを得ないサリオス。しかし、古馬と初対戦となる昨秋の毎日王冠(G2、東京・芝1800m)で2着を3馬身(0秒5)差で完勝した能力は侮れない。

 狙いすましたビッグレースで実績を残してきた堀宣行調教師が、「心身のバランスが取れて、これまででいちばん順調に調整できている」とコメントしているだけに、人気上位の2頭にどこまで迫れるかに注目だ。

【馬券の狙い方は?】
 当日の天候が早朝からの雨予報になっているのは気になるところだが、上位人気馬は多少の馬場悪化なら対応できるだろう。

 4番手以下との実績が違い過ぎ、もう1頭を挙げるとしても、5戦全勝でチャレンジカップ(G3、阪神・芝2000m)を制したレイパパレ(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)を加えるのが精一杯というのが正直なところで、できれば上位3頭に絞り込んで少ない点数で仕留めたい。

 3連単のフォーメーションで、「7、12」→「7、12」→「2、8」とするか、もしくはよりターゲットを絞って、「2、7、12」のボックスとするか。筆者は未知の魅力に満ちたグランアレグリアを1着に固定した3連単に票を投じる予定だが、いずれにしろ、ここは馬券的な算段よりも、レースの中身を楽しむ場だと考えている。

文●三好達彦

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