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【桜花賞】ソダシは“1番人気“に応えられるか?異能の白毛馬が備えた「強み」と見え隠れする僅かな「隙」

三好達彦

2021.04.10

 しかし4戦全勝のソダシであっても、僅かながらウィークポイントらしきものも見え隠れしている。それは時計が速くなった際の対応力だ。

 芝1800mで1分50秒4だった新馬戦、芝1600mで1分34秒9だったアルテミスステークスと、時計が遅かったレースでは2着以下をぶっちぎる強さを見せている。反対に、新馬戦から一気に2秒2も時計が詰まった札幌2歳ステークスはクビ差、1分33秒1と速いタイムでの決着になった阪神ジュベナイルフィリーズはハナ差と、いずれも際どい勝負に持ち込まれている。

 3週連続で雨に見舞われ、タフな馬場状態のもとでの開催となっていた中央競馬だが、この週末は久々に好天に恵まれる見込み。そして阪神の芝コースは、今週からBコース(先週までのAコースより、直線部で3m、曲線部で4m外側に内柵を設置)に変わることもあり、近年の良馬場開催時並みに速い時計での決着となる公算が高い。ちなみに良馬場で行なわれた近年の桜花賞を見ると、18年のアーモンドアイは、最後は”追われることなく”1分33秒1、19年のグランアレグリアはレースレコードの1分32秒7という速い走破タイムを記録している。
 
 これは時計が速いレースで接戦になる傾向があるソダシにとって有利な材料とは言えないのではないか。また、馬体を併せて競り合ったときのソダシの強さを把握している他馬の陣営が、そのストロングポイントを封じるための策を用いるのは自然なことだろう。

 凡走で大敗することは考えにくいが、豊かなスピードや切れ味を持つ馬が付け入る隙はある。これがソダシに対する筆者の見立てである。

 では、ソダシに痛打を浴びせる可能性があるのはどの馬か?

 プレビュー後編では、対抗馬の分析をお届けしたい。

文●三好達彦

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