エスパルガロは開幕戦カタールGPで8位、第2戦ドーハGPで13位といずれも陣営トップの成績を残したが、常勝を義務づけられるホンダ・ファクトリーのライダーとしては到底満足できない結果に違いない。
チームマネージャーのアルベルト・プーチは「いずれのレースもポルは優勝者からわずか6秒差でゴールした。小さな部分で取り組むべきことがあり、全てがうまく組み合わさればトップに到達できる」と新しいRC213Vを評価するが、エースを欠く中でマシンの評価を定めにくくなっているのも確かだ。
2戦を終えた時点でランキング首位はヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング・ドゥカティ)で計40ポイント。大きなハンデを抱えてのスタートとはなるが、19年に史上最多の151ポイント差を付けてタイトルを獲得した以前の走りを取り戻せれば決して逆転不可能な数字ではない。
マルケスは、3月にRC213Vの公道仕様、RC213V-Sを使ってカタルニア、週末レースが行なわれるポルティマオで練習走行したが、21年型RCVは初乗り。MotoGP初開催となった昨年のレースも走っていない。
20年は中上貴晶(LCRホンダ・出光)が優勝したミゲール・オリベイラ(現レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング)から約13秒遅れでゴールしたのがトップと、起伏の大きいサーキットは必ずしもホンダ向きとはいえないが、世界の注目は“王者の帰還”に集まっている。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
チームマネージャーのアルベルト・プーチは「いずれのレースもポルは優勝者からわずか6秒差でゴールした。小さな部分で取り組むべきことがあり、全てがうまく組み合わさればトップに到達できる」と新しいRC213Vを評価するが、エースを欠く中でマシンの評価を定めにくくなっているのも確かだ。
2戦を終えた時点でランキング首位はヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング・ドゥカティ)で計40ポイント。大きなハンデを抱えてのスタートとはなるが、19年に史上最多の151ポイント差を付けてタイトルを獲得した以前の走りを取り戻せれば決して逆転不可能な数字ではない。
マルケスは、3月にRC213Vの公道仕様、RC213V-Sを使ってカタルニア、週末レースが行なわれるポルティマオで練習走行したが、21年型RCVは初乗り。MotoGP初開催となった昨年のレースも走っていない。
20年は中上貴晶(LCRホンダ・出光)が優勝したミゲール・オリベイラ(現レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング)から約13秒遅れでゴールしたのがトップと、起伏の大きいサーキットは必ずしもホンダ向きとはいえないが、世界の注目は“王者の帰還”に集まっている。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super