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格闘技・プロレス

角田裕毅、「物事は正しい方向に進んでいる」とF1での歩みに自信! 囁かれるシート喪失の可能性は現地記者が否定

THE DIGEST編集部

2021.06.03

大物ルーキーとして角田に対してネガティブな意見が飛ぶのは、期待の表れなのかもしれない。(C)Getty Images

大物ルーキーとして角田に対してネガティブな意見が飛ぶのは、期待の表れなのかもしれない。(C)Getty Images

 また、「ここまで結果が伴っていないのは確かですが、僕はまだ学習段階にあります。もっと学ぶために、今はエンジニアとできるだけ多くの時間をかけて話し合っています。それがシーズンを通しての進歩に繋がることを願っています」とも語った角田。先日はレッドブルのヘルムート・マルコ顧問から、拠点を英国からチームのファクトリーがあるイタリアに移すよう命じられたことも報じられ、「尻に火が付いた状態」であると捉えられたりもしている。

 彼については、オランダの専門メディア『RN365』のポッドキャストで、ジャーナリストのルート・ディマーズ氏と現役WTCRドライバーのトム・コロネルが言及し、前者は「これまでのポジションから転落する危険がある」、後者は「期待が大きすぎた」とネガティブなコメントを出している。

 さらに、日本でF3、フォーミュラニッポン、GT選手権等に参戦した経験があるオランダ人ドライバーは、海外で活動する多くの日本人ドライバー同様に、角田も独特のプレッシャーに苦しんでいると分析する。

 一方、同メディアの創設者でもあるディマーズ氏は「角田とレッドブルの関係がすぐに終わることは考えられない。彼はいわばホンダの“子ども”であり、一方、レッドブルはホンダのサポートを必要としている」と皮肉も込めて予想。
 
 そして、角田に対する「新たなマックス・フェルスタッペン」という戦前の触れ込みについては、「フェルスタッペンはあらゆる点で並外れている」と、早熟の天才ドライバーとの比較をナンセンスとばかりに切り捨てた。

 また同氏は、前述の「イタリア移住命令」の意味を「マルコからのシンプルなメッセージだ。『黙れ。耳を傾けろ。学びなさい』と。最高峰レースで最高のパフォーマンスを発揮し、プロフェッショナルでいろ、ということだ」と解釈している。

 バクーでは、より厳しい視線を受けながらのレースを強いられることになるかもしれないが、角田本人が語ったように、ここまでの教訓を活かし、良いドライビングと結果に結びつけることが期待される。

構成●THE DIGEST編集部
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