バックステージでキッドは「１対５、岩谷麻優の気持ちはすごく伝わってきました。でも、岩谷麻優を超える。私は自分のために大江戸隊に残る気持ちを選んだ。必ず、超えてみせる。超えたときにわかるものがある。そう信じて」と語り、ステップアップした先のことは分からないと強調している。

　関係者によるとキッドが大江戸隊に強制加入し、ダークサイドなコスチュームやファイトスタイルになったことで、ショックを受けているファンがいる反面、グッズの売り上げが一気に上がって来ているという。大江戸隊に入ったことにより、キッドの番付が上がる可能性は高いのだ。

　一方の岩谷は「キッドを取り戻すためにこの試合、ホントに途中意識ヤバかったし、もう自分がなんでいまリングの上にいるんだろうみたいな、もうわけのわからない状態になったり、ホントに苦しかった」と内容を振り返っており、「なぜかいますごい心がスッキリしてます」と区切りがついた様子だ。
  　それでもキッドに対しては「前の後楽園大会のときに言ったように待ってる。キッドは自分の大切な妹であり、大切な弟子です」と思いをコメント。「それに逞しい２人（コグマ＆羽南）がいるんで何があっても大丈夫。どんな困難でもかかってこいって感じ」と、戻る場所を空けておきながら、現有勢力で存在感を示していく意向を明らかにした。

　31日の神奈川・横浜武道館大会からは、スターダム版の『G1クライマックス』である最強決定戦『5★STAR GP』が開幕予定。ユニット抗争はひとまず休戦し、個人闘争が始まるが、19日のマーベラス東京・後楽園ホール大会で復帰する彩羽匠の参戦がこの日発表された。

　スターダム出身ながらマーベラスのエースである彩羽が参戦することで、スターダムに新たな刺激を与えるのは間違いないだけに期待したい。

◆スターダム◆
『CINDERELLA SUMMER TOUR 2021 in TOKYO』
東京・ベルサール高田馬場
観衆 415人（コロナ対策限定人数）
▼１vs５スターライト・キッド奪還マッチ 　勝ち抜き戦（各15分１本勝負）
○岩谷麻優（４分31秒　反則）琉悪夏●
※セコンド乱入
①○岩谷（３分20秒、変型ドラゴンスリーパー）吏南●
②○岩谷（１分33秒、OTR）フキゲンです★●
③○岩谷（６分26秒、起死回生）鹿島沙希●
④○岩谷（５分12秒、OTR）小波●

取材・文⚫︎どら増田