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「耐え切れない暑さ」 猛暑の東京五輪の“危うさ”を海外メディアが指摘!今後の開催時期の見直しを訴える声も

THE DIGEST編集部

2021.08.06

 一方、英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、東京が最初に五輪を開催した1964年の大会を振り返り、大会期間中(10月10日~24日)の平均気温が20度、最も高温になった日でも23.3度という「全ての人々にとって最適」だったことを紹介した。

 同メディアはまた、今夏の東京について「高温多湿の中でマスクをすれば、少しのランニングですら、多くのエネルギーを奪われる。このような状況でアスリートたちが限界を追求することは、危険である」と主張。来年、中東カタールで開催されるサッカーのワールドカップでは、試合はいずれもエアコンが効いたスタジアムで行なわれることになっているが、それでも11、12月に日程がずらされたことを紹介し、夏の猛暑での競技に警鐘を鳴らした。
 
 そして、世界的なパンデミックの中での五輪開催に固執したIOCに対し、気候に合った期日を選ぶことが必要だと訴え、24年パリ大会、28年ロサンゼルス大会においても、それを真剣に考えるべきだと主張している。

 今大会が酷暑の中で開催されたのは、放映権を有する米国放送局『NBC』の意向であることはよく知られているが、「様々な意味で記憶に残る大会」(同メディア)となった東京五輪が、こうした“マネー重視”の主催者の姿勢が変化するきっかけとなれば、それも今大会の開催意義のひとつとなるのだろうが、果たして……。

構成●THE DIGEST編集部

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