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阪神JFの主役は若駒離れした安定感のウォーターナビレラ!対抗格はナミュールとステルナティーアか

三好達彦

2021.12.10

 勝ち方には父のような派手さはないが、前述したように、ウォーターナビレラは若駒離れした安定感がストロングポイント。大崩れは考えづらく、本馬を中心視したい。

 対抗格と見られるのは、2戦2勝のナミュール(牝2歳/栗東・高野友和厩舎)と、サウジアラビアカップ(GⅢ)で2着に食い込んだステルナティーア(牝2歳/美浦・木村哲也厩舎)だろう。

 ナミュールは強烈な末脚がウリで、初戦が3ハロン33秒3、2戦目も33秒0という速い上がりを連発。曾祖母に桜花賞馬キョウエイマーチ、叔母に先日のブリーダーズカップ・ディスタフを制したマルシュロレーヌがいる母系の血統も魅力的だ。

 ステルナティアーナは、3歳時にマイルチャンピオンシップ(GⅠ)を制したステルヴィオの全妹。本馬も末脚の切れ味が素晴らしく、スローペースのレースであったにしろ、上がり3ハロン推定32秒7という驚異的な時計を叩き出している。

 この2頭は、外からの差しが優勢となっている現在の阪神コースも味方しそうだ。
 
 そのほかにも、アルテミスステークス(GⅢ)で1、2着となったサークルオブライフ(牝2歳/美浦・国枝栄厩舎)とベルクレスタ(牝2歳/栗東・須貝尚介厩舎)など注目馬には事欠かないが、ここでは”穴候補”としてナムラクレア(牝2歳/栗東・長谷川浩大厩舎)を挙げておきたい。

 小倉でのデビュー戦は3着に敗れたが、フェニックス賞(OP)と小倉2歳ステークス(GⅢ)を連勝。ファンタジーステークス(GⅢ)では、前出のウォーターナビレラと0秒1差の接戦を演じ、2着に粘り込んだ。父のミッキーアイルはNHKマイルカップ、マイルチャンピオンシップを勝った実績を持っており、母の父は欧州でマイルの王者として知られたロックオブジブラルタル。1600mなら距離ももちそうで、勝ち方の地味さもあってか、重賞勝ち馬であるにも関わらず人気を落としそうなここは、馬券的に狙い目だと見ている。

文●三好達彦

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