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モータースポーツ

角田裕毅が苦労した理由を同僚ガスリーが推測!チーム代表は注目を集めた「悪癖」に言及

THE DIGEST編集部

2022.01.04

「アストンマーティンには4度の世界王者(セバスティアン・ヴェッテル)がいて、アルピーヌにも2度のチャンピオン(フェルナンド・アロンソ)がいる。フェラーリ、マクラーレンも強力なドライバーラインアップを擁し、(車の戦闘力では劣るとされていた)アルファロメオにすら、キミ・ライコネンというチャンピオンがいたんだ」

 このような中で、どれだけ角田をサポートできたかについては、「正直、自分のことだけでも多くのエネルギーを要する状況で、(チームメイトのサポートは)とても難しかった。しかし、彼が言うには、データを見て多くのことを学んだようだし、チームとの働き方も理解したようだ。それに、僕のレースウィークのアプローチの仕方も見ていたようだし」と答えている。
 
 一方、角田の成長において大きな役割を担ったトスト代表は、彼に対して粘り強く接し、メディアに対してはポジティブな面を強調してきたが、英国の日刊紙『EXPRESS』では、この日本人ドライバーの別の注目を集めた側面、無線での“罵声”に対して、改めて苦言を呈した。

 一躍、F1界の流行語ともなった「トラフィックパラダイス」などはまだ良しとしても、角田は担当エンジニアに対して汚い言葉を吐いて、落ち着くよう促されるなど、精神面の弱さを露呈する場面が多々見られ、オランダの著名なF1ジャーナリスト、ルート・ディマーズからは「最初は面白かったが、彼はいつも泣き言を言っている」と批判され、日本を良く知る元ドライバーのトム・コロネルは「彼の言動は少しばかり失礼すぎる。日本人らしくない」と厳しく指摘された。

 元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーからは「彼が極限状態の中にいることを人々は理解すべきだ」と擁護された無線での言動だが、トスト代表は「彼にはこの行為を止めるよう求めた。叫ぶなら、無線のスイッチを入れてはいけない。なぜなら、それは彼自身のイメージを傷つけるとともに、チームを傷つけることにもなるからだ。冷静でいる必要がある。もちろん、彼の気持ちも分かるが」と語っている。

 レース中の“罵声”については、昨季開幕前にも本人が言及し、これをやった場合には集中力とパフォーマンスが落ちてしまうことを自覚していた。それでも、やはり慣れない環境で感情が爆発してしまったようだが、これも時の経過とともに改善が見られている。新たなシーズンでは、精神的にも向上した角田の姿が見られるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像

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