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高梨沙羅&小林陵侑の“アベック金メダル”なるか?スキージャンプの両エースに快挙を期待できるワケ【北京五輪】

矢内由美子

2022.02.02

 さらに、悲願の金メダルを目指す高梨は今回、ある“賭け”に出た。五輪前最後の実戦となる1月最終週のW杯ドイツ・ビリンゲン大会に出場せず、2月5日に決勝を迎える女子個人に照準を合わせたのだ。W杯のジャンプ台は北京五輪のものとサイズが大きく異なるためだ。

 1月下旬のオンライン会見では「目指しているのは五輪。調整時間が必要と判断したので欠場します」と説明し、「(完成度は)9割ほどまで来ている。メダルを目指して頑張りたい」と力強く語っていた。
 
 銅メダルを手にした平昌五輪では「ソチの悔しさは跳ね返せたと思うが、銅メダルで終わったということは、自分がまだ金メダルを獲る器ではないということ」と受け止め、「また新たな目標ができた」と強い目線で前を見つめていた。3度目の正直で金メダルを、という気持ちには並々ならぬものがあるはずだ。

 個人で世界の頂点を目指す小林と高梨にとっては、混合団体の金メダルもターゲットとなる。優勝すれば日本のジャンプ界にとって1998年長野五輪以内、24年ぶりの快挙。25歳のふたりに、北京での金メダルジャンプを期待したい。

文●矢内由美子

【関連動画】「風をものともしなかった」小林がヴィリンゲンでのW杯個人第18戦で見せたウィニングジャンプをチェック!

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