相手チームを凍り付かせた凄まじい破壊力のサーブに、「対応するには最低でもリベロが２人必要」、「ニシダのトレードマークが相手を泥沼に沈めた」と大興奮だった解説者も、８本に上る大量エースの最後には唖然失笑。コメントを忘れさせるほどのインパクトを残した。

　さらに、今シーズンに19歳でセリエA参戦を始め世界トップレベルの選手たちを退けて得点ランキングで首位を走るスロベニア出身、ロック・モジッチ（ヴェローナ・バレー）と並べて西田の名前を挙げ、「世界最高レベルのセリエAで若い選手が初シーズンにこれだけの結果を残すのは、非常に稀なこと」と驚きとともに称賛を送った。
  　ヴィ―ボバレンティアは西田の負傷離脱と新戦力ブラジルトリオの１人、ドゥグラス・デソウザの突然の退団が重なり戦力が急降下。新型コロナウィルス蔓延による延期試合の多発が追い打ちとなり浮上機会がないまま降格圏内に留まっているが、サポーターは、完全復帰を果たして勢いに乗るレフティーが残留への救世主となることを疑っていないはずだ。

　次戦のシーズン後半第８節（日本時間14日午前２時開始）で、モジッチを擁するヴェローナと激突する西田。前節で石川が所属するミラノをフルセットの末に退けた相手とのホーム戦でどんな戦いを見せてくれるのか注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】石川祐希、白星逃すも残り７試合へ好材料「レセプションは数字も高かった」「アタックも修正できた」

【関連記事】イタリアで戦う石川祐希＆西田有志の評価は？両チームの指揮官が言及「二人は似た特徴を備えている。優劣をつけがたい」

【関連記事】石川、西田、そして高橋ーーなぜエースたちはイタリアを目指すのか。先駆者・石川祐希の回答は？