専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

「偉大な伝説」「ドリフトの発明者」 故・高橋国光氏の輝かしいキャリアを欧州メディアが称賛!元F1王者バトンも「クニミツサン」に哀悼の意

THE DIGEST編集部

2022.03.18

 華麗なドリフト走法は世界にも広く知られ、今回の訃報を受けて各国のメディアが哀悼の意を表している。イタリアでは日刊紙『Corriere dello Sport』が「日本からの悲しいニュース。日本の2輪レース、4輪レースのアイコンである高橋国光が82歳で亡くなった」と報じてその実績を紹介。専門メディア『Formula Passion』は「ドリフトの発明者が逝く」と綴り、「世界選手権で初めて勝った日本人」「77年のF1ではエキサイティングな追い上げから、9位という素晴らしい結果を残した」と賛辞を贈った。

 スペインでは、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「日本の最も偉大な伝説のひとつが死す」「『クニ』は“ドリフトの父”。富士でのトレーニングの末に確立されたその技術は、後に世界中に輸出された」、『AS』紙は「ホンダのレジェンドとの別れ」「モータースポーツのアイコンの悲しい死」と綴り、「全ての物語には始まりがあり、ホンダの2輪レースの最初のステップでは高橋が決定的な存在だった」と伝えている。
 
 フランスでは専門メディア『l’auto-journal』が「タカハシはもういない」と題した記事で「日本の伝説のライダーは、日本におけるF1におけるパイオニアでもあった」と報じ、オランダの『AUTOSPORT.NL』は「2輪と4輪で成功した最初のドライバー。何という素晴らしいヒーローだろう」と称賛した他、80年代に日本で活動した元F1ドライバー、ケニー・アチソンの「彼はヒーローだ。MotoGP(世界選手権)で優勝した最初の日本人でもある」とのコメントも紹介している。

 また、2018年にチーム国光に所属し、スーパーGT年間初制覇に貢献した元F1チャンピオンのジェンソン・バトンは、自身のSNSで当時の歓喜の写真を公開するとともに、「今日、我々は非常に特別な人間を失った。“クニミツサン”は思いやりのある素敵な人物で、レースにとても情熱的だった――」と長い文章でその偉大さを綴り、「いつも彼の笑顔と、彼とのハグを思い出す」とスーパーGT優勝後のことを回想。「クニミツサン、安らかに眠れ」とメッセージを送っている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】角田裕毅、筋トレの重要性を強調するも本音は「好きじゃない」「首は最悪。痛いだけ」

【関連記事】飛躍の2年目となるか。角田裕毅に英メディアが提示したF1残留への課題「ミスなく安定」「コンスタントなポイント獲得」

【関連記事】正念場のシーズンを迎える角田裕毅に蘭メディアがポジティブ評価!「今季、彼に言い訳は許されない」

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号