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アルボン、昨季の角田裕毅の“指導役”を「良い気分だった」と回想。「ユウキもウィリアムズで楽しく過ごせる」理由とは

THE DIGEST編集部

2022.03.14

アルボン(右)の存在は、角田の成長に大いに助けになったようだ。(C)Getty Images

アルボン(右)の存在は、角田の成長に大いに助けになったようだ。(C)Getty Images

 今季、ウィリアムズからF1に復帰したアレクサンダー・アルボン。2020年までレッドブルでマックス・フェルスタッペンのパートナーを務め、昨季はシートを喪失してリザーブドライバーを務めながら、シーズン途中には角田裕毅の指導役として、ルーキーの成長に少なからぬ貢献を果たしたことはよく知られている。

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 現在は2年ぶりのF1に向けて準備に余念がないタイ人ドライバーが、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』に対して昨年を振り返り、非常に有意義な時間を過ごせたことを強調するとともに、角田についても言及した。

 2020年の年末、レッドブルがセカンドドライバーとしてセルジオ・ペレスを起用し、アルファタウリがダニール・クビアトに代わって角田をF2から昇格させることを決定した時、アルボンは、リザーブドライバーとしての役割に集中し、「この時間を使って、自分がどうすれば良くなるか、を判断した」という。

「レッドブルのシミュレーターでトレーニングを行ないながら、チームのエンジニアやスタッフと多くの時間を過ごした。そこで、チームがどのように機能するか、あるいは自分自身がリザーブドライバーとしての役割をより良く果たす方法といった、僕が求めていた方法を学ぶことができた」

 これにより、レースには出なくても個人レベルで進歩を遂げ、今ではチームをうまくリードすることもできると信じているというアルボンは、また「マックス、チェコ(セルジオ・ペレス)、ツノダとよく話をした。特にツノダに対しては、自分の経験を活かして助けることができた。これによって、ドライビングをしていないにもかかわらず、自分も経験を深めることができたような気がして、良い気分だった」と、別の収穫があったことも認めている。
 
 ペレスは昨季、アゼルバイジャン・グランプリで勝利を挙げた際、レッドブルに加入して適応に苦しんでいた時期にアルボンから手厚いサポートを受けたとして、感謝のコメントを発しており、レッドブルも、このタイ人の働きを高く評価したものである。つまり、アルボンのリザーブドライバーとしての1年は、レッドブルの誰にとっても有用なものだったということだろう。

 そして、角田もアルボンの指導によってドライビングを改善させるなど、大きな恩恵を受けた存在であるが、プライベートでも行動を共にしたことをSNSなどで紹介するなど、今なお良い関係にあることが知られている。先日、掲示板型ソーシャルニュースサイト『Reddit』でファンの質問に答える企画を行なった際にも、「ピエール・ガスリー以外で最高の関係を築いているドライバーは?」と訊かれ、「アレックス(アルボン)とは、とても仲良くしています。あとはランド(・ノリス)と少し話すぐらい」と回答したものである。

 ちなみに、レッドブルからウィリアムズへの移籍が決まった際の逸話として、アルボンはレッドブルから「君はウィリアムズを気に入るだろう。なぜなら、あのチームは食事が美味いから」と言われたと明かし、そこで食事にはうるさいアルファタウリの日本人ドライバーのことを思い浮かべ、「それならば、ユウキもウィリアムズで楽しい時間を過ごせるだろう」と思ったことを紹介している。

構成●THE DIGEST編集部

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