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ラグビー

「ファンは大いに失望している」英国人記者は“罰金勧告”に抵抗するスコットランド協会をどう見ているのか【ラグビーW杯】

スティーブ・マッケンジー

2019.11.12

 個人的な見解を言わせてもらえば、ファンはかならずしもドッドソンの考えを支持していない。ただ彼が発したコメントに関して、真摯に対応してほしい、一日も早くこのいざこざを終結させてほしいと嘆願しているはずだ。

 ファンたちは何年もかけて、世界で最高に素晴らしいファンだと認知してもらえるよう、頑張ってきた。こんなことで台無しにしてほしくはないのだ。彼らは事態を重く受け止めている。

 なぜ意地を通すのか。試合はドッドソンの希望通り、中止を免れて開催されたではないか。そして日本は28対21で勝利し(素晴らしいパフォーマンスだった!)、スコットランドは帰宅に追いやられたのである。

 今後はスコットランド協会とCAS(スポーツ仲裁裁判所)の間でやりとりが交わされるだろう。問題はすぐに解決はしないのかもしれないが、もうこれ以上は必要ない。裁判になど持ち込むべきではない。一刻も早く解決のための行動を起こすべきだと、私は考える。

文●スティーブ・マッケンジー

著者プロフィール
STEVE MACKENZIE/1968年6月7日ロンドン生まれ。スコットランド出身の両親を持つ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。ラグビーにも精通し、ワールドカップ日本大会では当サイトにコラムを寄稿。

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