ド迫力の打ち合いがクローズアップされる場面が多いK-1ヘビー級だが、ホーストはテクニックで魅せるタイプだった。
ローキックやボディブローを巧みに使いこなして試合を組み立てる。そのうえでKOできるからこそ、まさにキャッチフレーズ通りの“ミスター・パーフェクト”だった。その実力は、中量級の“顔”となった魔裟斗も目指すところで、「闘い方が地味だ」と揶揄されもしたが、倒す時は倒すというイメージだった。
02年にはボブ・サップとの大激闘が話題になった。圧倒的なサイズとパワーで敵を蹂躙するサップは、いわば正反対に位置するファイター。だからこそなのか、ホーストも意地になったように立ち向かっていった。
サップには連敗を喫したが、同年のK-1GPではサップが負傷棄権したためにホーストが繰り上がりで準決勝へ。そしてそのまま優勝するというドラマチックな幕切れを迎える。実力派でありドラマ性もあるのがホーストだった。
リング外での印象は「大人」だ。インタビューでも記者会見でも常に落ち着いて話し、時にユーモアも交えてくれた。来日した際には1人で地下鉄に乗り、いろいろな場所に出かけた。だが、その暮らしぶりは派手ではなかった。「成功の証明として」高級車を買ったこともあるが、のちに自分には必要ないと思ったそうだ。
さまざまな面で、ホーストはK-1ファイターのお手本になる存在だったと言えるだろう。ヘビー級の“怪物”たちの倒し合いが最大の魅力だったなかで、彼のようなアスリートタイプが初期からいてくれたからこそ、K-1の“格”が上がったということも間違いない。
文●橋本宗洋
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02年にはボブ・サップとの大激闘が話題になった。圧倒的なサイズとパワーで敵を蹂躙するサップは、いわば正反対に位置するファイター。だからこそなのか、ホーストも意地になったように立ち向かっていった。
サップには連敗を喫したが、同年のK-1GPではサップが負傷棄権したためにホーストが繰り上がりで準決勝へ。そしてそのまま優勝するというドラマチックな幕切れを迎える。実力派でありドラマ性もあるのがホーストだった。
リング外での印象は「大人」だ。インタビューでも記者会見でも常に落ち着いて話し、時にユーモアも交えてくれた。来日した際には1人で地下鉄に乗り、いろいろな場所に出かけた。だが、その暮らしぶりは派手ではなかった。「成功の証明として」高級車を買ったこともあるが、のちに自分には必要ないと思ったそうだ。
さまざまな面で、ホーストはK-1ファイターのお手本になる存在だったと言えるだろう。ヘビー級の“怪物”たちの倒し合いが最大の魅力だったなかで、彼のようなアスリートタイプが初期からいてくれたからこそ、K-1の“格”が上がったということも間違いない。
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