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ゴルフ

早くも来季シード権当確の渋野日向子に米ツアーVは近い! 今季“トップ10入り3回”と好成績を連発している要因は?

山西英希

2022.04.18

 そして何よりもドライバーショットの好調さが目を引いた。ハワイは地面が硬いこともあり、ランが多く出る分、飛距離を稼げるが、風が強く、ボールをコントロールするのは容易ではない。にもかかわらず、4日間のフェアウェイキープ率が83.93パーセントと高い数字を残した。

 しかも、昨年よりも明らかにヘッドスピードを上げた状態でボールを曲げていないのだ。オフの間によほど体幹を鍛えるトレーニングを行なっていたのだろう。左右に池が広がっていようが、池越えになろうが、ボールを置きにいくようなスイングはなかった。それだけ渋野自身も今のスイングに自信がある証拠だとも言える。

「この4日間、よくボギーを4個に抑えられたなと思います。3、4日目は難しい風の中、ノーボギーで回れたのも今後につながると思います」と試合後に語った渋野。あえて課題を挙げるとしたら、単独首位で最終日を迎えたときに同じゴルフをできるかどうかだろう。特に、メジャーでは襲ってくるプレッシャーもかなり大きいだけに気になるところではある。

 それでも、今大会終了時点でCMEグローブポイントランキング499点まで上がり、順位も15位になった。シーズン終了時に80位以内に入っていれば、来季のシード権を得られるが、昨年80位にいた選手のポイントを大きく上回っている。

 要するに、来季のシード権が確定したわけだ。予選会上がりの渋野にとって、シード確定は第一目標でもあっただけに、それをクリアした今後はより一層思い切ったプレーができる。余計なことを考えなくていい分、試合にも集中できるし、スポンサートーナメントどころか、メジャーにも勝てるチャンスは十分あるだろう。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、07年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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