その後、「このままでは不本意な形で飯伏選手を失ってしまうという懸念を抱いた」という大張社長が飯伏の練習場所に出向き、3月31日に会談。本人から「昨年負った肩のケガについては、治りが想定よりも遅い、可動域が狭い」と報告を受けたという。
大張社長は「他団体へ無断出場することは会社と選手間の契約違反、並びに他社様へのライセンス契約違反に相当することを伝え、その点については厳重注意を行いました」としたいぇで、飯伏からは違反行為については、その場で、誠実な謝罪があったと述べた。
そして、「しばらくたった5月10日以降、冒頭の担当者とのLINE 画像を含んだツイートが飯伏選手のアカウントに出て参りました。なお、このツイートのきっかけとなったのは、5月8日に飯伏選手を心配したお母さまからの連絡を受け、飯伏選手がお母様に経緯をお伝えしたところ、お母様が5月9日に自殺未遂をされ、腰の骨を折るなどされたことであると飯伏選手より聞いております」と事情を説明した。
また、木谷オーナーも、「新日本プロレスとしては、多大なる貢献、ホントに私個人も飯伏さんの激闘の数々、ホントに感動した試合がいくつもあります。所属選手として引き続き在籍していただきたいという風に考えております」と前置きし、次のように持論を展開した。
「ただ、いまはですね、ご自身のケガや、お母さまの治療のサポートに専念してほしいという風には思ってます。契約は継続させていただきますので、そちらの方をしっかりとやれることを願います。
リングの中はなかなか難しいかもしれませんが、リング外で、例えばサイン会であるとか、トークショーであるとか、個人的にはちょっとスターダムを手伝ってほしいなというような。とにかくリングの中に復帰できるまでは、活躍していただきたいなという風に考えております」
ただし、「飯伏選手が契約満了になり、『新日本を離れたい』という時期が来れば、その際にはあらためて話し合いを持ちたいと思っております」とも強調した木谷オーナーは、「私自身としては彼の意思を尊重したいという風に考えております」とあくまで本人の意思を尊重する考えを明らかにした。
この前代未聞とも言える会見前日には、3者で会見内容について話し合ったそうだが、それに飯伏が抗議したという。それだけに木谷オーナーが「徐々に組織全体として100パーセントの信頼関係に戻していきたい」と話していたように、双方の溝が埋まるまでは、しばらく時間がかかりそうだ。
新日本では、飯伏に対する減俸などの処分、担当者の処分と部署異動をすることを明らかにしており、「リングの外のゴタゴタは、もちろんキッカケは私どもにあると思いますけども、これにて終わりにしたい」という木谷オーナーの願いが届くことを願うばかりだ。
プロレスをこよなく愛するファンが何よりも望んでいるのは、飯伏が新日本のリングに戻って来ることだ。初代IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、心身ともに万全なコンディションで、責任を全うしてもらいたい。
文●どら増田
【動画】リングに舞う「ゴールデンスター」。飯伏幸太のアクロバット技をチェック
大張社長は「他団体へ無断出場することは会社と選手間の契約違反、並びに他社様へのライセンス契約違反に相当することを伝え、その点については厳重注意を行いました」としたいぇで、飯伏からは違反行為については、その場で、誠実な謝罪があったと述べた。
そして、「しばらくたった5月10日以降、冒頭の担当者とのLINE 画像を含んだツイートが飯伏選手のアカウントに出て参りました。なお、このツイートのきっかけとなったのは、5月8日に飯伏選手を心配したお母さまからの連絡を受け、飯伏選手がお母様に経緯をお伝えしたところ、お母様が5月9日に自殺未遂をされ、腰の骨を折るなどされたことであると飯伏選手より聞いております」と事情を説明した。
また、木谷オーナーも、「新日本プロレスとしては、多大なる貢献、ホントに私個人も飯伏さんの激闘の数々、ホントに感動した試合がいくつもあります。所属選手として引き続き在籍していただきたいという風に考えております」と前置きし、次のように持論を展開した。
「ただ、いまはですね、ご自身のケガや、お母さまの治療のサポートに専念してほしいという風には思ってます。契約は継続させていただきますので、そちらの方をしっかりとやれることを願います。
リングの中はなかなか難しいかもしれませんが、リング外で、例えばサイン会であるとか、トークショーであるとか、個人的にはちょっとスターダムを手伝ってほしいなというような。とにかくリングの中に復帰できるまでは、活躍していただきたいなという風に考えております」
ただし、「飯伏選手が契約満了になり、『新日本を離れたい』という時期が来れば、その際にはあらためて話し合いを持ちたいと思っております」とも強調した木谷オーナーは、「私自身としては彼の意思を尊重したいという風に考えております」とあくまで本人の意思を尊重する考えを明らかにした。
この前代未聞とも言える会見前日には、3者で会見内容について話し合ったそうだが、それに飯伏が抗議したという。それだけに木谷オーナーが「徐々に組織全体として100パーセントの信頼関係に戻していきたい」と話していたように、双方の溝が埋まるまでは、しばらく時間がかかりそうだ。
新日本では、飯伏に対する減俸などの処分、担当者の処分と部署異動をすることを明らかにしており、「リングの外のゴタゴタは、もちろんキッカケは私どもにあると思いますけども、これにて終わりにしたい」という木谷オーナーの願いが届くことを願うばかりだ。
プロレスをこよなく愛するファンが何よりも望んでいるのは、飯伏が新日本のリングに戻って来ることだ。初代IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、心身ともに万全なコンディションで、責任を全うしてもらいたい。
文●どら増田
【動画】リングに舞う「ゴールデンスター」。飯伏幸太のアクロバット技をチェック