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モータースポーツ

【F1】英国で2人のドライバーの命を救った「ヘイロー」の効果に改めて脚光!導入時は反対多数も「再び“救済者”となった」

THE DIGEST編集部

2022.07.05

 2018年から導入されたこのデバイスに対しては、しかし見た目の悪さ、視界の問題、あるいは脱出時の妨げになるなど、様々な理由で反対意見も多く、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「見た目の問題だけでなく、これが必要だとは思わない」と語っていたが、昨季のイタリアGPでは彼のマシンがメルセデスに乗り上げた際、ヘイローがルイス・ハミルトンの頭部を守ってみせた。ハミルトンは当時、「僕は本当に、本当に幸運だ。ヘイローのおかげで僕の首は守られた」と語っている。
 
 F1ジャーナリストのクリス・メドランド氏は、今回のF2の事故について「ヘイローがニッサニーの生命を守った。これは100%間違いない」とSNSで指摘し、F1コメンテーターのトム・ゲイマー氏は「ヘイローは再び救済者となった」と語り、また「脱出時に邪魔になるという意見もあるが、それは問題でないことも証明されている」と主張している(英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。

 日本でも「草履の鼻緒」と揶揄されることのあったヘイロー。FIAによれば、これを装着することでドライバーの生存率は17%高まるとのことだが、前述の3つの例の他、2020年バーレーンGPでのロマン・グロージャン(当時ハース所属)が大クラッシュから生命を救われるなど、その効果は絶大と思われる。もっとも、このデバイスがその効果を発揮する機会が訪れないことが最も重要なことである。

構成●THE DIGEST編集部
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