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格闘技・プロレス

角田裕毅、心理学者との取り組み効果に「もう少し時間がかかる」と展望も、ドライビングの“限界点”の改善に高い期待

THE DIGEST編集部

2022.07.19

 この措置については、オーストリアGP前の合同会見で他のドライバーも言及。ハースのケビン・マグヌッセンは、以前にこのチームでチームメイトだったロマン・グロージャン(現在は米国で活動中)も心理学者の助けを受けていたことを明かし、「改善できるのであれば、チームのスタッフ、友人、そして心理学者など、色々な人々に話すのは良いことなのではないだろうか。必要だと思うことは、何でも試すべきだ」と提言している(英国のF1専門メディア『planetf1』より)。
 
 また、今季は特に無線でのスタッフとのやりとりが注目を浴びているフェラーリのカルロス・サインツは、感情の起伏について「大事なのはバランスだ。無線で興奮しながら主張することに、害はないと思う。僕がF1で何年もかけて学んだことがあるとすれば、常に興奮と冷静さのバランスをとる方法だろう。それを見つけるには、経験が必要だ」と、持論を語った。

 一方、アルピーヌのエステバン・オコンは、F1に昇格する前に、「様々なエクササイズによって、プレッシャーに対処する方法の習得に取り組んだ」と告白。角田が目標としているレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、「(心理面について)今では誰かの助けを受けることはもうない。無線でナーバスになることはあるが、それがパフォーマンスに影響することはない」と、自身はしっかり感情をコントロールできていると強調する。

 その上でマックスは、ドライバーが感情を乱すのは仕方がないという考えも持っており、「それがなくなったら、もはやこのスポーツに関心がなくなった時だろう」と語るとともに、「いつも落ち着いていられるドライバーもいれば、熱くなるドライバーもいる」と、人それぞれであるとも指摘した。

「間違いなく、僕の脳は過剰に熱くなってしまいます」と、自身を分析する角田。そのドライビング能力が高く評価されている彼が、“熱さ”をうまくコントロールすることで逆に大きな武器にすることができれば、より優れたドライバーとして成長を遂げることができるだろう。この取り組みが、どのような効果を生み出すかを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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