母国レースであるピエール・ガスリーがよもやのQ1敗退(16番手→決勝は14番手スタート)を喫して失望を示したチームは、その分、角田の躍進に喜びを隠さなかった。SNSでは「Q3に戻ってきた! よくやった、ユウキ!!」「ファンタスティックな仕事だ」「力強いラップで我々をトップ10に戻してくれた」「正しい方向に進んでいることを示した」といった賛辞を、次々に投稿した。
海外メディアも、この日本人ドライバーの好結果に反応。イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「ユウキはポール・リカールでの4列目スタートに満足している。ファエンツァからもたらされたアップデートの恩恵を受け、チームメイトを上回ることに成功。自信を得た彼は、レースではポイントという手の届く目標の達成に臨む」と報じ、決勝にも期待を寄せている。
ガスリーに勝ったことについては、他メディアも言及しており、フランスの日刊紙『L’EQUIPE』は「アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(7番手)とツノダは、いずれもフランス人のチームメイトよりも良い成績を収めた」をレポート。さらにブラジルの総合サイト『terra』は「日本人ドライバーがチームメイトを大きく引き離した。フランスGPでのアップデートで、それを活用できたのは、驚くべきことにガスリーではなく、ツノダだった」とまとめた。
予選Q1の最初のラップ、ターン1でミスを犯してクラッシュし、タイム計測できないで終わった昨季の同GPとは対照的に、安定したドライビングで好結果を残した2年目の角田。自信を得た予選を経て、決勝でもしっかりポイント圏内を死守して、6戦ぶりの入賞を飾ることができるか要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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