王者チヴィタノーヴァは今シーズン大幅にメンバーを入れ替えたとは言え、イタリア代表で中心選手を務めてきたイヴァン・ザイチェフ、世界選手権優勝メンバーのシモーネ・アンザーニとマッティア・ボットロ、名セッターのルチアーノ・デチェッコ（アルゼンチン代表）や強力ミドルが武器のバルテレミ・シネニエズ（フランス代表）らが先発に名を連ねる。
  　その強豪の顔を曇らせた群を抜くスピード、跳躍力と運動量に、現地解説者は「コートのどこにでもタカハシがいる」「Piccolo ma Grande！ (小柄だが凄い！)」と日本代表の背番号12を絶賛。高橋は、チームの要を担った活躍が認められ２試合連続でのMVPに輝いた。

　元選手、監督経験者とジャーナリスト、識者３名が各節のベストプレーヤーを選ぶ同リーグ主催のライブ配信番組で、元イタリア代表のアンドレア・ゾルジは“ラン・タカハシ”を選出。「アタックを決めた時の喜び方が日本人らしく控えめだが、見事な得点能力」と賛辞を贈った。

　日本時間10月17日午前３時開始の第３節でチステルナ戦を控える高橋は、「２試合連続のMVPは喜ばしいこと。けれど、チームあってこその勝利。若い選手が多くとても雰囲気が良い。２連勝の高揚をコート外でも共有し合っている。この関係性がチームにプラスとなり、コート上でも良い影響を生んでいると思う。２連勝中のチステルナは、ミラノをストレートで退けているので要注意。けれど、ここまでの２試合と変わらぬ心構えとプレーで挑むつもりだ」とクラブ公式HPでコメント。次戦への意欲と併せ、選手間の良好な関係がチーム好調の源だと明かしている。

　今夏に21歳の誕生日を迎えたばかりの高橋。今シーズンを全力で駆け抜けた先に、どんな成長がまっているのか楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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