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GⅠ載冠馬ドルチェモアはマイル路線向きか!? 才能の片鱗見せたレイベリングを来春クラシック候補に推したい理由【朝日杯FS】

三好達彦

2022.12.22

 しかし、そこへ襲いかかったのがドルチェモアだった。前が開いて進路ができると、鞍上の左ムチを合図に力強く先頭へ躍り出る。そこへ外からダノンタッチダウン、レイベリングが猛追するが、ドルチェモアは2頭を抑えて栄光のゴールへと飛び込んだ。

 2着にはクビ差でダノンタッチダウン、3着にもやはりクビ差でレイベリングが入ったが、4着のキョウエイブリッサ(牡2歳/美浦・武市康男厩舎)は前と1馬身1/4差がつき、上位3頭の強さが目立つ結果となった。
 
 ドルチェモアは、父が2017年の菊花賞馬キセキなどを出しているルーラーシップ、母が2013年の桜花賞馬アユサン(父ディープインパクト)という良血馬。今年8月の新馬戦(札幌・芝1500m)を悠々と逃げ切ると、10月のサウジアラビアロイヤルカップでは2番手から抜け出すセンスのいいレースぶりで連勝した。

 今回も逃げたい馬を先に行かせて3番手で折り合い、直線で進路が開くなりグイっと抜け出して押し切るという2歳離れしたレース勘の良さが際立つ勝利となった。

 ルーラーシップが出した活躍馬には中長距離を得意とする馬が多いが、ドルチェモアは母アユサンの影響を強く受けているのか、マイル戦に向いた印象を受ける。クラシック戦線を進むか、NHKマイルカップ(GⅠ、東京・芝1600m)を目標とするか、来春の進路を注視していきたい。
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