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ラグビー

【リーグワン】今季導入の「アーリーエントリー制度」で大卒ルーキーの早期デビューも!? 躍動が期待される逸材5人をピックアップ!

向風見也

2023.01.28

■中楠一期
(慶應義塾大→リコーブラックラムズ東京)
スタンドオフ/174センチ・84キロ

 スポーツ推薦制度を持たない慶應義塾大の正司令塔として、豪華戦力を有するライバル校に勝つべく「完璧な試合運び」を目指してきた。

 具体的には、向こうの隊列の穴を絶妙なキックで突いた。陣地の取り合いを経て、望む位置から攻め返した。少機をものにして、接戦を制するイメージだった。

本人の目指す選手像が面白い。
「武器は頭。歩いていても試合が成立するような選手になりたいです」

 常に思考を巡らせる習慣と、高いパス、キックの技術には、一緒に練習をしたことのある日本代表スクラムハーフの流大(東京サントリーサンゴリアス所属)にも高く評価される。

 ブラックラムズでは昨季のリーグワンでベストフィフティーンのアイザック・ルーカス、好キックの冴える堀米航平に挑戦する。

 

■アサエリ・ラウシー
(京都産業大→進路未発表)
ロック、フランカー、ナンバーエイト/190センチ・113キロ

 一般的に留学生選手が期待される突進力、攻撃力のみならず、防御時のワークレートでも高く評価される。味方のキックを追いかけて捕球役に圧をかけたり、地上の相手ボールに絡みついたりし、流れを引き寄せてきた。

「コンタクトは好きで、やらなあかん(と思っている)。1試合で何回、アタックするか(プレーに参加する回数)も増やそうと意識しています」

 トンガ人で日本航空石川高出身。リーグワンにおいては、日本出身者と同列の「カテゴリーA」の扱いとなる可能性が高い。「カテゴリーA」は出場枠に上限のある「カテゴリーB」「カテゴリーC」の海外出身者と比べ、出場機会を得やすい。新天地で避けられぬハイレベルなポジション争いへ、愚直に挑む。


■サイモニ・ヴニランギ
(大東文化大→進路未発表)
ロック、フランカー、ナンバーエイト/196センチ・103キロ

 フィジー出身である。背が高く、フィジカリティに長け、スピーディーかつしなやかに走る。タックラーを蹴散らす。

1年時から正ナンバーエイトとしてプレーできた大東文化大では、今季、スクラムでの馬力を期待されてロックとしても出番を得た。学生ラストイヤーは、12月11日の「関東大学リーグ戦1部 入替戦」でシーズンを終えている。

いまは新たな所属先でさらなるハードワークに耐えられるよう、個人練習を積んでいるようだ。その爆発力を、周りの実力者とシンクロさせられるか。
 
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