このように、日本人ドライバーを称賛したアルファタウリのチーム・プリンシパルだが、新たなシーズンで角田がさらに成長するためには、この競技の中でやるべきことがあると指摘した。

「もっとF１に集中して、あらゆることに備える必要がある。それは全て異なる領域であり、ユウキはその全てにおいて、あともう少しの進歩が求められる。彼に大きな欠点がひとつもないというわけではないが、それでもかなり優秀であり、高いレベルにある。ただ、次のレベルに達するには、様々な面で改善する必要がある」
  　当の22歳は、以前に同メディアで、「シーズンを通して、特に後半は安定して、ピエールと戦えていたと思います。特に予選では、レース以上に彼を上回ることができていました。昨季とは異なることで、とても良いことであり、良い進歩です。チャンピオンシップのランキングに影響を与えるような、多くの信頼性の問題とペナルティーがあったことは残念ですが、チームに残留するのには値すると思います」と2022年を振り返っている。

　新シーズンは、ニック・デ・フリースという28歳の経験と実績豊富なF１ルーキーをチームメイトに迎えることになり、これまで以上に大きなプレッシャーも強いられるだろう。そのなかでトスト代表の期待に応えながら、F１定着に相応しいと周囲を納得させる過去最高のパフォーマンスを発揮できるか。期待を持って開幕を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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