また『THE RACE』によれば、エッドルスは、「フランツ（トスト）は2021年、『マシンが彼を駆り立てる』という上手い表現を使ったが、2022年はその逆だった。そして2023年、ユウキはタイヤ戦略をより理解できるようになるだろう。それらは一朝一夕にして起こるわけではなく、我々と一緒に働くようになってから、彼は大きく改善したと思う」とも語り、レースにおけるさらなる進歩に期待を寄せているという。
  　同メディアは、角田の改善すべき点として無線での言動といった精神面に注目したが、ここでも「まだ荒い側面は持っているが、ヘルメットを外せば、彼は我々が知っているユウキに戻る。彼は技術面を理解しており、良いフィードバックを提供してくれる。（2023年に）彼がチームで最も経験豊富なメンバーになることを考えると、彼は別の一歩を踏み出さなければならないが、現状でも（走行後の）彼の話を聞けば人々は驚くだろう」と、成長ぶりを強調している。

　角田がブレイクするにあたって、同メディアは「ガスリーの離脱が、それを確実にする触媒となる可能性がある」と指摘し、エンジニアのリーダーも「ユウキにスイッチが入るかどうか、様子を見る必要がある。おそらく2023年、多くの経験を積んだ彼はより高い自信を得ており、それが彼のスイッチを押す可能性がある」と語った。

「ユウキは１周で最大のパフォーマンスを引き出し、それを限界まで押し上げることができる」（エッドルス）と、その速さについては太鼓判を押されている角田が、さらにレベルアップを果たして、今なお彼に付きまとう懐疑的な見方を完全に払拭できるか。２月23日から行なわれる合同テスト、そして３月に開幕するシーズンでのパフォーマンスには要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
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