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バレーボール

石川祐希が今季ミラノを語る! コートキャプテンの重責も「器を大きくしてくれる」、強化計画の主軸として五輪イヤーまで契約更新

佳子S.バディアーリ

2023.02.12

今季はコートキャプテンも務める石川。チームをプレーオフへ導けるか。写真:佳子S.バディアーリ

今季はコートキャプテンも務める石川。チームをプレーオフへ導けるか。写真:佳子S.バディアーリ

 バレーボールのイタリアリーグ・セリエA、パワーバレー・ミラノで躍進を続ける男子日本代表の主将石川祐希が、2022-23シーズンこれまでと終盤へ向けてインタビューに応えてくれた。

【動画】日本人対決となったミラノvsパドヴァ 軍配は石川祐希に!

 同リーグで8シーズン目、2020年に移籍したパワーバレー・ミラノで3シーズン目を送る石川。チームは現在9勝9敗の成績でレギュラーシーズン4試合を残して7位につけ、目指すプレーオフ出場圏内を捉えている。コッパ・イタリアでは、準々決勝で昨シーズンのリーグ覇者チヴィタノーヴァを撃破し、2年連続のベスト4入り。リーグ戦では、同シーズン準優勝のトレンティーノから白星を奪い、モデナを2戦2勝で完封して4強勢のち3クラブから勝利をもぎ取っている。一方で、本来の力を出し切れずに勝点を取りこぼす不安定さがチームを苦しめることもあった。

 昨年12月に一部の現地メディアがロベルト・ピアッツァ監督と選手間の確執を報じたが、年末に行われたチヴィタノーヴァとのコッパ戦で金星を挙げその報道を一掃。石川はMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞する活躍でその勝利に大きく貢献した。

 昨シーズンを上回るパフォーマンスを続ける石川は、シーズン終盤に向かう今、自身のチームをどう見ているのだろう?

 高橋藍との日本人対決が注目を浴びた先日のパドヴァ戦後、石川に尋ねると、「まあ、そうですね、、、色々チーム的な問題がありましたけど、その後のコッパ準々決勝を勝つことができ、リーグ戦では、モデナを倒した後、ヴェローナに敗れてしまいましたが、少し回復したというか軌道に乗れたので、ここからかなと思っています。プレーオフ出場に向けては、シーズンも残り4戦となるので、しっかり勝ち切って行かないといけない」と紆余曲折を振り返りつつ、上向きのチームに期待を寄せているという。

 故障による長期離脱で主将マッテオ・ピアノ(イタリア)の不在が続くミラノは、その役割を日本代表で培った類まれなキャプテンシーを持つ石川に預けた。先導者としての重責を担いながらコートに立ち続けるシーズンについて、「マッテオがいないので、僕がその役割をやらなければいけないと思っています。彼が復帰すれば自分のプレーに専念しつつ、チーム面については手を貸す形が可能になるのですが、不在の間は僕がやらなければいけない。少し苦しい場面もありましたが、それは自分の成長に大きくつながること。いつもより苦しい状況で試合をしていくことは、自分自身の器を大きくしてくれる。もっと成長できる機会なのかなと思いながらプレーしています」と胸の内を明かしてくれた。自らを鼓舞しながらチームメートの背中を押し続ける姿はまさにリーダー。勇往邁進の源はどこまでも前向きな思考にあるようだ。
 
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