第4セット、気迫のプレーを連発させてチームを鼓舞したのは石川。空中で溜めてブロックを外すなど高い技術力が光る攻撃で前半に5得点を挙げ、精巧なレセプションでさらに5得点を演出する。だが、1点を奪い合う展開で突入した後半に、イタリア代表を長年にわたりけん引してきたイヴァン・ザイチェフとシモーネ・アンザーニが大奮起。22-22で迎えた終盤、ミラノはベテラン2選手の得点とヤントのエースに押し切られセット連取を許した。
最終セットで盛り返したいミラノだったが、2点ビハインドでコートチェンジの直後、被ブロックとアタックミスが続き4連続ブレークを許すなど集中の糸が切れ黒星。2勝2敗で決勝進出の行方は第5戦の結果に委ねられた。
石川は全体2位の23得点(アタック15、エース6、ブロック2)を記録して、プレーオフ通算9試合のアタック決定本数で依然として堂々の1位、総得点でも2位をキープ。エース本数でも6位へ浮上した。
2018-19シーズンからリーグ3連覇(2019-20は新型コロナウイルス蔓延により途中閉幕)を誇るチヴィタノーヴァの意地に屈する形となったミラノ。背番号14はイタリア語でオンコートインタビューに応え、「入りはとても良かったが、(2セットを連取した後の)3セット目に勝敗を意識し過ぎてしまったかもしれない。思った結果を手にすることができなかった」と敗因を口にしたうえで、次戦へ向け強い“覚悟”を示した。
「自分たちの手法と戦略を常に考え試合を進めることを(ロベルト・ピアッツア)監督から言われていた。必要なのは自分たちのプレーに集中することだ。(3日後の)最終戦は、決勝へ行くために勝利しかない。相手は苦しい流れから3セット連取で逆転に成功して自信を取り戻したと思う。非常に難しい試合になるが、僕らは集中力、闘志と決意、持てるすべてを携えてコートへ上がるつもりだ」
準決勝のもう1試合は、ピアチェンツァがトレンティーノを下して2勝2敗とし、こちらも第5戦の開催が決定した。
運命の最終戦は、日本時間4月26日午前1時にアウェーで幕を開ける。石川の躍動がミラノに新たな歴史をもたらしてくれることを期待したい。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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運命の最終戦は、日本時間4月26日午前1時にアウェーで幕を開ける。石川の躍動がミラノに新たな歴史をもたらしてくれることを期待したい。
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