そして、サマーブレイク前の最後のレースであることについては、「このレースウィークエンドが終わると夏休みに入りますが、これは一生懸命に働いてきたチームのスタッフ全員にとっては大切なものであり、また、リセットして今季の残り10レースに向けて、より力強いカムバックを遂げるチャンスでもあります」と語った。
  　ハンガリーでは、予選各ラウンドでの使用タイヤが指定される新ルール「ATA」が導入されたが、一部のドライバーからは酷評されたこのFIAの新たな試みを、「気に入っています。同じカラーではなく、ハード、ミディアム、ソフトと違うタイヤを使うことは、ファンにとって良いことだと思います。運転は楽しいし、よりチャレンジングになるので、OKだと思います」と、角田は評価している（モータースポーツ専門サイト『THE RACE』より）。

　この件だけでなく、何事に対してもポジティブで、現実を受け入れ、それを楽しもうとする姿勢が今季の彼からは窺える。前述のリカルドとの対決や周囲からの比較、レッドブル・グループ内のドライバー人事など、実は相当なプレッシャーがこの23歳にはかかっていると思われるが、それをモノともせず、高速サーキットでここ数レースの憂さを晴らすような走りを見せてくれるか、要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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