条件2「当たり前のプレー」の精度の高さ
「強いチームが勝つ」から「勝ったチームが強い」への転換は、優勝予想を難しくしていると後藤さんは続ける。
「そこで、僕がいまのところ思っている優勝への条件は…。本当にざっくり言うと、当たり前のプレー精度です。昔から言われていることではありますが、改めてその大切さを痛感させられています」
2019年まで、ポッドという攻撃戦術が流行った。左右、中央にまんべんなく選手を並べ、効率的に数的優位や質的優位を生み出す考えだ。
2020年以降はこのポッドの枠組みが発展を遂げた。かつ、防御もそれに適応できるようマイナーチェンジされた。
その変化のスピードが、基本プレーの重要性を高めたと後藤さんは分析する。
「ポッド全盛期を経て、ポッドを移動するチーム、さらに、そもそもポッドという概念がないというチームもあります。攻撃の戦略性は、2019年から2022年頃までに段違いの進化を遂げています。ですので、そういう(革新的な)アタックをするチームがワールドカップで優勝すると思っていました。ところがワールドカップまでのこの1年で、ディフェンスの進化もアタックのそれに追いついたんです。(攻撃側の動きに対応できるよう)ディフェンスも動くようになった。その結果、アタックとディフェンスの優位性はイーブンに。結果として、基礎力で勝敗が決まるでしょう、と。…そこまで話さないで『基本プレーで差がつく』では、ちょっと薄っぺらい言葉になるのですが」
ちなみに攻撃戦術の転換をもっとも促進させたチームは、開催国のフランスか。ファビアン・ガルティエヘッドコーチのもと、今春までテストマッチ14連勝を果たしている。
「強いチームが勝つ」から「勝ったチームが強い」への転換は、優勝予想を難しくしていると後藤さんは続ける。
「そこで、僕がいまのところ思っている優勝への条件は…。本当にざっくり言うと、当たり前のプレー精度です。昔から言われていることではありますが、改めてその大切さを痛感させられています」
2019年まで、ポッドという攻撃戦術が流行った。左右、中央にまんべんなく選手を並べ、効率的に数的優位や質的優位を生み出す考えだ。
2020年以降はこのポッドの枠組みが発展を遂げた。かつ、防御もそれに適応できるようマイナーチェンジされた。
その変化のスピードが、基本プレーの重要性を高めたと後藤さんは分析する。
「ポッド全盛期を経て、ポッドを移動するチーム、さらに、そもそもポッドという概念がないというチームもあります。攻撃の戦略性は、2019年から2022年頃までに段違いの進化を遂げています。ですので、そういう(革新的な)アタックをするチームがワールドカップで優勝すると思っていました。ところがワールドカップまでのこの1年で、ディフェンスの進化もアタックのそれに追いついたんです。(攻撃側の動きに対応できるよう)ディフェンスも動くようになった。その結果、アタックとディフェンスの優位性はイーブンに。結果として、基礎力で勝敗が決まるでしょう、と。…そこまで話さないで『基本プレーで差がつく』では、ちょっと薄っぺらい言葉になるのですが」
ちなみに攻撃戦術の転換をもっとも促進させたチームは、開催国のフランスか。ファビアン・ガルティエヘッドコーチのもと、今春までテストマッチ14連勝を果たしている。
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