コザメルニクはスロベニア国営公共放送のインタビューで、「適切なアプローチができず、最後まで試合に入れなかった。開始から大きなプレッシャーを抱えており、チームは自らと戦うことになった。米国が何か特別なことをしたわけではなく、僕らが集中を維持できず自滅したと思う」と五輪予選の重圧を吐露。敗戦のダメージは大きかった様子で、「忘れて次戦へ向かう必要がある」と語っている。

　同国オンライン紙『Žurnal24.si』は、日本戦へ向けて記事を掲載。「日出ずる国の選手たちは、エジプトに敗れた大会序盤のショッキングな出来事の後、本来の姿を取り戻してチュニジアとトルコを撃破。上昇気流に乗り、力のあるセルビアを３-０で粉砕した」と伝えた。

　また、東京五輪ベスト８に続く、今年のネーションズリーグ銅メダル獲得とアジア選手権での優勝にも触れて、「近年の急成長ぶりは驚愕」と讃えつつ、「ブロックではスロベニアが優位だが、献身的な守備と突出したスピードを駆使したアタックでそれをカバーする」と警戒した。
  　日本対策について２つのキーポイントを挙げ、「１つ目は、ブロックでサイド攻撃を阻止できるかだ」「特に今大会通算81得点を記録しているオポジットのユウジ・ニシダには注意が必要だ」と指摘。

　２つ目は、「ニシダはサーブでも５試合でエース13本を叩き込んでいるほか、チーム全体の効果抜群なサーブが日本の武器。つまり、我々が勝利へ近づくためには、レセプションがカギを握るだろう」と伝え、「同78得点の主将ユウキ・イシカワと同77得点でリベロ級の守備力を持つラン・タカハシは極めて厄介だ」と困難をもたらす存在として日本のトリデンテを指名した。

　佳境を迎えるパリ五輪出場争い。龍神NIPPONが、運動量、スピードと精密さの詰まったパフォーマンスで切符をつかみ取ってくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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