一方、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは、アップデートを施したAT04について「より良い結果を出せる可能性があると感じている」とポジティブに捉えたが、角田に対しては「残念なことに、アウトラップでのタイミングの誤りが、彼を19番手としてしまった。これは、スプリントで優れたペースとオーバーテイキングを見せながらも、本来得られたであろうポジション争いのチャンスを逃したことを意味する」と、初日同様に悔しさを表わしている。
  　フランスのモータースポーツ専門メディア『NEXTGEN-AUTO』は、COTAでの２日目を振り返って、「ユウキはスタートからポジションを大きく上げたにもかかわらず、14位でフィニッシュ。しかし、スプリント中の良いペースには満足しており、この日本人ドライバーは決勝でポイントを獲得するため、決勝でもAT04から好パフォーマンスを引き出せることを望んでいる」と報じた。

　初日の予選後、角田はF１公式サイト『F1.com』に対して、「フリー走行でのペースは悪くなかったので、決勝レースがどうなるか見ていきたいと思います。カタール（11番手スタートで15位フィニッシュ）よりも良くなることを願っています。ポテンシャルはあると思うので、あとは全てをまとめるだけです。トップ10に入れれば素晴らしいこと」と語っていたが、可能性は感じさせながらも結果に結びついていないここ数戦の鬱憤を、今度こそ晴らせるか!?

構成●THE DIGEST編集部

 【動画】角田裕毅、スプリントでは14位も５台抜きの快走！

【関連記事】最強マシンを駆る最強ドライバーを止められるのは？「レッドブルに乗ればフェルスタッペンに勝てるライバル」をスペイン紙が検証

【関連記事】王者フェルスタッペンがやはり頂点!! 専門メディアが2023年の全F１ドライバーの推定年俸を発表！