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「来春への品定め」となる若駒たちの激闘。無傷の戴冠狙うゴンバデカーブース&“凱旋門賞馬の全弟”超良血シンエンペラーに注目!【ホープフルS】

三好達彦

2023.12.27

 ゴンバデカーブースは、6月の新馬戦(東京・芝1600m)をらくらくと逃げ切りで制すると、続くサウジアラビアロイヤルカップでは一転して最後方を進み、上がり3ハロン33秒5の豪脚を繰り出して、馬群の中央を突き抜けた。ブリックスアンドモルタル産駒として初の重賞勝利である。

 もちろん本馬も、2戦目で追われてフラつくシーンも見られたように、まだまだ成長途上であるのは明白。また2戦とも東京の広々としたワンターンのマイル戦だったが、今回は距離が2000mに伸びたうえにコーナーを4つ曲がる中山の小回りコースという課題との戦いになる。それをウィークポイントと取るか、マイルの朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を蹴ってホープフルステークスに臨む陣営の期待値の高さと取るか。シンエンペラーと同じように、このポイントの受け止め方次第で評価が変わってくるはずだ。

 筆者は現時点での完成度や操作性、自在性の高さという点から、今回はゴンバデカーブースを上位に取りたい。
 
 初年度産駒のコラソンビート(牝2歳/美浦・加藤士津八厩舎)が京王杯2歳ステークス(GⅡ)を勝って大きく種牡馬価値を爆上げしたスワーヴリチャード。その”二の矢”と評価される紅一点のレガレイラ(牝2歳/美浦・木村哲也厩舎)も見逃せない存在だ。

 函館での新馬勝ちから約3か月の休養を経て臨んだアイビーステークス(L、東京・芝1800m)は超スローペースで前を捉まえ切れず3着に敗れたが、ひと叩きされての前進は必至。木村調教師×クリストフ・ルメール騎手の強力タッグだけに、将来性を含めての先物買いも一考だ。

 ここまでに挙げた3頭の、来春に向けての品定めを目的としたレースというのが筆者の本音だ。それでもあえて3連系の馬券で好配当を狙うなら…という前提で、新馬戦を鋭い差し脚で制したミスタージーティー(牡2歳/栗東・矢作芳人厩舎)、1800m戦を連勝して臨んできたスワーヴリチャード産駒のヴェロキラプトル(牡2歳/栗東・高野友和厩舎)。そして未勝利、黄菊賞(1勝クラス)を連勝し、グランプリ制覇を成し遂げたばかりの武豊騎手が手綱をとるセンチュリボンド(牡2歳/栗東・庄野靖志厩舎)の3頭を挙げておきたい。

取材・文●三好達彦

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