専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

「ブロックが呆気に取られている」石川祐希が東京五輪銅メダリストを翻弄! “絶妙なフェイント”に元伊代表も驚き「技ありの3連発!」

THE DIGEST編集部

2024.01.23

 第3セットは相手のエースに続き、開始からコートインしたカジースキがブロックに捕まりいきなり2失点。そこで石川が嫌なムードを断ち切る。バックアタックで2連続得点の後、ワンハンドでつないだ好守がカジースキの逆転弾を呼び込む。ミラノのレセプションミスや誤打で接戦に突入するが、後半に石川が相手ブロックを翻弄するフェイント攻撃を連発させて再び流れを引き寄せる。

 そのまま1セットを奪取したミラノは、勢いを維持して4セット目をスタート。序盤からカジースキのエース3本に、石川が鋭いレフト弾、瞬時の判断力が光るネット際の攻防やブロックで加勢して6点のリードを奪うと、順調に追加点を繰り返して相手を圧倒。試合をイーブンへ戻した。

 最終セットは、石川が自身のサーブでバックアタックを決めて連続ブレークに成功するも、その後にミラノにミスが出て拮抗した展開へ。ところが、9-9で相手にエースを決められ、カジースキのアタックエラーで2点ビハインドを負う。終盤に相手の誤打で1点差に迫るが、そこから2連続得点を許して試合終了。2セットダウンからの猛攻で勝点「1」を手にしたミラノだったが、勝利したチヴィタノーヴァが「2」を獲得したため、5位のまま順位は変わらず。残る7試合で目標のレギュラーシーズン・トップ4入りを狙う。
 
 石川は、チーム最多で全体2位の19得点(アタック16、ブロック1、エース2)を挙げる活躍を見せた。

 試合を中継したイタリア公営放送『Rai Sport』の解説者で、リーグ優勝7回とCL制覇8回を誇る元イタリア代表のファビオ・ヴッロ氏は、背番号14が悪球を打ち切ってロングラリーをものにした場面で、「光芒を放つアタック」とその打球を絶賛。とりわけ第2セットの絶妙なフェイント3発には、「ブロックが呆気に取られている」「おいおい、またしてもイシカワ」「技ありの3連発!」と興奮した声でそのパフォーマンスを讃えた。なかでも秀逸だったのは、スウィングに入ると見せかけて右肩を引いた空中姿勢のまま、立ちはだかる壁が下降するのを待って軽く落とした3打目。ブロックを試みた東京五輪の銅メダリスト、アルゼンチン代表の司令塔デセッコが飛び跳ねて悔しがる姿は印象的だった。

 ミラノを待ち受けるのは強豪勢との連戦。ミッドウィーク開催の5節で首位の昨季王者イタス・トレンティーノとのアウェー戦(日本時間1月25日午前4時30分開始予定)に臨んだ後、週末に行われるコッパイタリア準決勝で昨季に逃したファイナリストの座を狙い2位ペルージャと対決する。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】16年ぶりの自力出場を決めた“龍神NIPPON”!笑顔の選手たちを厳選ショットで特集!

【男子バレーPHOTO】龍神NIPPONを牽引するキャプテン石川祐希の厳選ショット
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号