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「スポーツ界にとって素晴らしいこと」 ハミルトンのフェラーリ移籍にOBは好反応! 専門メディアが推測する「移籍を決断した4つの理由」とは?

THE DIGEST編集部

2024.02.05

 ふたつ目は「最後の賭け」ということで、41歳で迎える2026年、F1にまた新たなレギュレーションが導入されるタイミングでタイトル争いに参加する思惑があるという見方を示し、3つ目は「フレデリック・バスール(フェラーリ代表)と再び連係するチャンス」。下部カテゴリー時代にバスール率いるARTグランプリ(ASM)でF3、GP2を制し、F1昇格を勝ち取ったハミルトンにとって、この恩師は常に連絡を取り合う関係であり、実に19年ぶりの共闘となる。

 そして4つ目は、「フェラーリの魅力とアイルトン・セナが達成できなかったこと」で、セナがフェラーリ入りを夢見るも1994年の事故死によって叶えられなかったため、彼を最大のアイドルとして崇めるハミルトンにとって、代わりにこれを成し遂げるのは大きな魅力だったと見られる。フェラーリ入りについて、同メディアは「2つのブランドの結びつきは、おそらくスポーツ史上、最もエキサイティングなパートナーシップであり、双方にさらなる利益をもたらすだろう」と綴った。

 ジュゼッペ・ファリーナ(1952年)、ファン・マヌエル・ファンジオ(1956年)、アラン・プロスト(1990年)、ミハエル・シューマッハー(1996年)、フェルナンド・アロンソ(2010年)、セバスティアン・ヴェッテル(2015年)に次いで、フェラーリ入りした7人目の世界制覇経験者となるハミルトンが、チーム史上最高の黄金時代を創成したシューマッハーのような成功例となれるか興味深いところだが、同様に注目されているのが、ハミルトンが空けるメルセデスのシートを誰が手に入れるかだ。
 
 前出の『PLANETF1.COM』は、ラッセルのチームメイト候補として可能性が高い順に、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、続いてカルロス・サインツ(フェラーリ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)、大穴としてダニエル・リカルド(RB)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス・ジュニアチーム所属のF2ドライバー)、ヴァルテリ・ボッタス(ザウバー)、ミック・シューマッハー(メルセデス・リザーブドライバー)、そしてなんとヴェッテルの名を挙げている。

 F1は今月末に開幕する2024年シーズンに向けての準備に余念がないところだが、メルセデス代表トト・ヴォルフも驚いたというこの時期でのハミルトンの移籍発表が、この世界最高峰レースにより多くの話題と興味をもたらし、活性化させるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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