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日本女子、中国と歴史的な死闘も53年ぶりの頂点ならず…5大会連続の銀メダル【世界卓球】

THE DIGEST編集部

2024.02.24

メダルの色が決まる運命の第5試合を託されたのは15歳の張本。格上相手に善戦した。(C)WTT

メダルの色が決まる運命の第5試合を託されたのは15歳の張本。格上相手に善戦した。(C)WTT

 運命の第4試合は、早田と孫穎莎という両国が誇るエースが相まみえる。

 第1ゲームから中国の女王が猛攻を仕掛け11-2、11-7と早田を圧倒。世界トップの実力を存分に見せつけ、あっという間に2ゲームを連取する。第3ゲームも孫穎莎が主導権を譲らず、圧巻のストレート勝利。勝負の行方は第5試合の結果次第となった。

 メダルの色が決まる第5試合を託されたのは、中学3年生の張本。対する中国は東京五輪金メダリストの陳夢という強敵。第1ゲームは張本が積極的な卓球で序盤から得点を重ね、なんと11-4で先取。コートチェンジの際には黄金世代から「自分から緩急つけてもいい。ドライブもいい感じだったよ。頑張って!」と心強い後押しを受けて第2ゲームへ。だが陳夢もそう簡単に勝利を譲らず、11-7で取り返す。

 第3ゲームも手に汗握る白熱した展開に。張本は変幻自在なサーブで格上を焦らせる場面も、最後は金メダリストが底力を発揮。8-9で1点ビハインドのところで日本はタイムアウト。「いい感じだよ!すごいじゃん!大丈夫、大丈夫」と伊藤、平野、早田から勇気をかけてもらい、スーパー中学生は奮闘したが惜しくも8-11で取りこぼし、中国が優勝にリーチをかけた。

 崖っぷちに立たされた張本。第4ゲームは得意のサーブで一時リードするも、最後は押し切られて敗北。絶対女王を追い詰める歴史的な戦いを演じた日本だったが、あと一歩で力尽き、5大会連続の銀メダルとなった。
 

構成●THE DIGEST編集部

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